中国の電波望遠鏡FAST、自主開発の巨大ワイヤロープに交換
中国南西部の貴州省に設置された世界最大口径(500メートル)の電波望遠鏡であるFAST(中国天眼)でこのほど、施設の核心部分であるケーブル駆動システムのワイヤロープの交換作業が行われました。この交換では、中国が独自開発した巨大ワイヤロープ6本が新たに取り付けられ、中国天眼の「目の筋肉」の国産化が実現したとのことです。
中国天眼のフォーカスキャビン(受信機格納カプセル)は宇宙を観測する「巨大な目の眼球」であり、6本のワイヤロープは「眼球」をけん引してその正確な運用を確保する「目の筋肉」に相当します。ケーブル駆動システムは重さ30トンに上るフォーカスキャビンをけん引して、高さ140メートル、直径206メートルまでの範囲内でリアルタイムかつ超高精度の定位を行わねばなりません。安定した観測を保障する中核部品であるワイヤロープは、1日平均で数百回もの屈曲と突発的な衝撃荷重に耐え、5年間にわたる過酷な運用でも1本の素線も断線しないという厳しい条件を満たす必要があります。
今回のワイヤロープ交換の終了後には、フォーカスキャビンを24時間にわたって空中で静止させて静荷重試験を行い、関連データを記録します。また、ワイヤロープでフォーカスキャビンをあらゆる限界の位置まで移動して、データを記録します。これらの調整が完了すれば、中国天眼は通常の観測を再開します。その後は安全運行を確保するために、約半年ごとにワイヤロープの点検を行います。(提供/CGTN Japanese)
