国内の公演回数19年以来10万回台に ライブ・エンタメ市場規模は過去最高を更新 ぴあ総研25年の調査結果発表
同社によると、市場成長の構造には変化がみられる。動員1人あたりの単価は9286円(4.5%増)、1公演あたりの平均動員数は915人(1.7%増)となり、市場規模や動員数は公演回数を上回る伸び率で推移した。大規模アリーナやドーム公演の高稼働、人気IPへの需要集中、VIP席やホスピタリティサービスの拡充などを背景に、市場成長を支える主因は「公演回数の増加から『興行規模の大型化』と『単価上昇』へと移っている」とした。
一方、舞台技術者不足や施設老朽化、中規模ホール不足など供給側の課題は「依然として続いている」とし、限られた人材や施設を効率的に活用するため、「大規模公演や人気コンテンツへの集中も進んでいる」と説明した。
今後については「体験価値の向上やホスピタリティの高度化など、一人ひとりの観客が得る価値を高める『高付加価値化』が、市場成長の重要な鍵になると考えられる」と予想した。
同社は、こうした高付加価値化の流れを背景に「国内ライブ・エンタテインメント市場は2035年に1兆1億円規模へ拡大する」と予測している。