「Firefox 152」正式版リリース、設定画面の刷新や再生中のタブをまとめてミュートする機能など

ウェブブラウザ「Firefox 152」の正式版が公開されました。Firefoxの設定画面が大幅に刷新され、項目の分類や画面間の移動が分かりやすくなっています。また、プライベートブラウジングでサイトが正常に表示されない場合に対象のタブだけトラッカー遮断を一時的に解除する機能や、アドレスバーから音声を再生している全タブをまとめてミュートする機能が追加されました。
https://www.firefox.com/en-US/firefox/152.0/releasenotes/
◆設定画面のデザインを全面刷新
Firefoxの設定画面が新しいデザインに刷新されました。設定項目のグループ分けが整理されて分かりやすくなったほか、カスタマイズのしやすさも向上したとのこと。

◆プライベートブラウジングでトラッカー遮断を一時解除可能に
プライベートブラウジングでは、トラッカー遮断が原因でウェブサイトが正常に動作しなくなった場合に、対象のタブだけトラッカー遮断を一時的に解除できるようになりました。
トラッカーを遮断したページを再読み込みすると、Firefoxが「サイトが正常に動作していませんか?」という旨のメッセージを表示し、保護を一時的に弱めた状態で再読み込みする選択肢を提示します。
一時解除の対象となるのは問題が発生したタブだけで、Firefoxのその他の追跡防止機能は引き続き有効なままです。
◆アドレスバーから全タブをまとめてミュート
Firefox 152では、複数のウィンドウやタブから音声が再生されている場合でも、アドレスバーからすべての再生中のタブをまとめてミュートできるようになりました。
利用するにはアドレスバーに「mute」と入力し、表示されたクイックアクションを選択すればOK。「mute」のほかに「shush」や「sssh」と入力してもミュート用のクイックアクションが表示されます。クイックアクションを実行すると、Firefoxで開いているすべてのウィンドウを対象に、現在音声を再生しているタブが消音されます。

◆タブのリンクをコンテキストメニューからコピー
Windows版とLinux版では、タブを右クリックして「共有」から「リンクをコピー」を選択することで、タブを切り替えずにURLをコピーできるようになりました。

複数のタブを選択した状態で同じ操作をすると、選択したタブのURLをまとめてコピーすることも可能です。なお、Windows版ではMicrosoftの共有機能も引き続き「共有」メニューから利用できます。
◆「タブを送信」ボタンをツールバーに追加可能に
Firefoxのツールバーに、新たに「Send tab」というボタンを配置できるようになりました。「Send tab」をクリックするとタブを別の端末へ送信することが可能です。

◆JPEG XL画像を実験的にサポート
Firefox Labsでは、新しい画像形式「JPEG XL」の実験的なサポートが追加されました。JPEG XLは、JPEGやPNG、WebP、GIFなどの既存形式より高い圧縮効率を目指して開発されている画像形式です。
JPEG XLを有効にするには、Firefoxの設定画面から「Firefox Labs」を開き、「メディア: JPEG XL」にチェックを入れればOKです。

◆翻訳機能にバスク語とガリシア語を追加
Firefoxに内蔵されている翻訳機能が、新たに「バスク語」と「ガリシア語」に対応しました。Firefoxの翻訳機能は、翻訳処理を端末上で実行するため、ページの内容を外部の翻訳サービスへ送信せずに利用できます。
◆その他の更新
・macOS版で、段落の境界を基準にした移動など、高度なカーソル移動コマンドへの対応を改善
・クロアチア語、イギリス英語、ジョージア語、ペルシャ語、スロベニア語、タジク語、タミル語、チベット語、トルコ語、ウェールズ語、コサ語版にスペルチェック用の辞書を内蔵
・キーボードやマウスを使ったページの拡大・縮小で、従来より細かい間隔のズーム倍率を選択可能に
・PDFなどFirefoxが直接表示するファイルのダウンロード完了時、元のページから別のタブへ移動していた場合や元のタブを閉じていた場合はファイルをバックグラウンドタブで開くように変更
・サイドバーの「他の端末からのタブ」で、コンテキストメニューから通常の新しいタブまたは新しいコンテナータブとして開く機能を追加
・SquarespaceやLinkedIn、eBayなどの編集画面で右クリックメニューに「貼り付け」が表示されないことがある問題を修正
・macOS版でFirefoxからデスクトップやFinderへ画像をドラッグした際、画像が正しい位置へ保存されない問題を修正
・マルチモニター環境で「Firefoxについて」のウィンドウが直前に使用していたFirefoxウィンドウと同じディスプレイに表示されないことがある問題を修正
・macOS版とLinux版で右から左へ記述する文章のカーソル移動や単語選択が逆方向に動く問題を修正
◆開発者向けの更新
・開発者ツールの設定画面にインスペクターでコメントノードを表示するかどうかを切り替える項目を追加
・Web Notificationsの「actions」オプションに対応し、通知本文の下などにアクションボタンを表示可能に
・フォーム部品の大きさを内容に合わせて調整できるCSSプロパティ「field-sizing」をサポート
・複数の関連ドメインから同一のパスキーを利用しやすくする「WebAuthn Related Origin Requests」をサポート
・Pointer Lock APIの「unadjustedMovement」オプションをサポートし、OSのマウス加速処理の影響を受けていない生のマウス移動量をウェブサイトで取得可能に
また、Firefox 152には複数のセキュリティバグフィックスが含まれています。
なお、次期メジャー版となる「Firefox 153」は現地時間の2026年7月21日(火)にリリース予定です。
