重賞初制覇を狙うミニトランザット(撮影・石湯恒介)

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 「しらさぎS・G3」(21日、阪神)

 “夏は芦毛”−。日差しが容赦なく照りつけるこの時季になると、度々そんな格言を耳にするが、ダービー卿CT4着からの反撃に燃えるミニトランザットにも好気配が漂う。管理する杉山佳師は「芦毛はやっぱりそういうところがあるのかな。今のところ暑さは気にならないですよ」と順調な調整ぶりに笑顔だ。

 元々、3歳時から重賞戦線でも上位争いをしていた素質馬。昨年の夏から条件戦に戻り、また1勝クラスから上を目指すこととなったが、爆発力たっぷりの末脚を武器にあっという間にオープン入り。約1年ぶりの重賞参戦となった前走のダービー卿CTでは、荒れた内を通りながらもしぶとく脚を伸ばし、0秒1差の4着まで追い込んだ。

 豪脚にさらに磨きがかかった印象だが、「直前の雨で向かい風もあり、先行内不利ななかで抜け出すようなところを見せていましたからね」と師は前走の内容を高く評価。「体が膨らんできて、元々ハミ受けが難しい馬でしたが、今は折り合えています。1週前の動きも沈むような感じで良かった」と、再び晴れ舞台で存在感を示す準備は整ってきている。

 この後は、サマーマイルシリーズの中京記念も視野に入れる。「次もありますし、ここで格好をつけてほしい」。今年5月に志半ばで予後不良となった24年フェアリーS覇者の全姉イフェイオンの思いも背負い、青空に映えるシルバーの馬体を懸命に弾ませる。