プリプリ&ジューシーに仕上げられた「チキンしょうが焼き」に感動![Photo:のぐちまさひろ]

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ちょっとビビりながらドアを開けると……そこは優しさとウマさに満ちた“楽園”!

 高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少しているといわれています。

 その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。

【画像ギャラリー】めちゃ美味そう! これが街道沿いで出逢った“懐かしいドライブイン”の「チキンしょうが焼き」です! 画像で見る(30枚以上)

 利根川とほぼ並走する国道354号、渡良瀬川と合流する三角エリアに位置する「レストラン音楽館」は、埼玉県加須市に根付いて約35年という“懐かしのドライブイン”。

 今回は栃木方面からの帰路でたまたま通りがかり、一度は通り過ぎたものの後ろ髪を引かれ、“ゲッツ&ターン”ならぬUターン&ピットインしてみました。

 田園地帯にたたずむ瀟洒(しょうしゃ)な佇まいは“それ”とは気が付きにくく、少しばかり入りづらい雰囲気すら醸し出しています。

 その一方、少しの勇気を出してドアを開けると、すべてを包みこんでくれそうな奥さまが、にこやかに出迎えてくれるのです。

海上自衛隊は金曜カレーだけど「音楽館」は“土曜カツカレー”

 定休日は、火曜と水曜。営業日にはスープ付きの日替わりランチ(900円)を用意していて、月曜=ロースしょうが焼きセット/木曜=ロースカツorチキンカツセット/金曜=和風ハンバーグセット/土曜=カツカレー(大盛り+100円)と決まっています(価格はすべて消費税込、以下同)。

 ちなみに土曜のカツカレー以外は、ライスのおかわりが自由です。

 営業時間は11時30分〜19時00分ですが、日替わりランチは14時00分で終了となるのでご留意ください。

 一方、表の看板は「11:30〜〇〇(空白):00」という表記なので、お客さんの状況やマスター兼シェフの気分(!?)によっては、早めに営業終了となるケースもありそうです。

おじさん歓喜! 最近の曲が分からなくても「SMAP」と「織田裕二」が胃袋を刺激するBGM環境が最高すぎる

 実家のような安心感と“レトロ感”を漂わせる店内は、テーブル席/カウンター席/座敷席で構成。洋食屋にはそぐわない座敷席は、子育てファミリーへの配慮や、PTAなどの地域の集まりを想定したものだと思われます。

 テーブル席の一角には、「音楽館」という名にふさわしいピアノが鎮座。てっきり奥さまが弾くのかと思ったら、「わたしは全然〜。お客さまが時々弾いたりしますよ」とのことで、ピアノにも楽譜ではなくメニューが立て掛けられています。

 オーダー後にくつろいでいると、井戸端会議中のおばさま達の声に紛れつつ、店内に流れている昭和&平成歌謡のBGMに耳を奪われていきました。

 すっかり「おじさん」が板についてきた筆者は、何を言ってるのか分からない&良い曲なのに自分では歌えない最近の楽曲よりも、口ずさみやすい昭和&平成歌謡に心地よさを覚えます。

 この日はBGMに合わせ、「KANSHAして」by SMAPと「歌えなかったラブ・ソング」by 織田裕二(スズキ「セルボモード」のCM曲でしたね)を脳内メドレーしたところで、オーダーの品が着丼しました。

ナイフが吸い込まれるッ! プリプリ鶏もも肉×絶妙甘辛ソースの「チキンしょうが焼き」で白飯がマッハで消えた

 この日は、木曜のランチメニュー「チキンカツセット」と迷いつつ、「チキンしょうが焼きセット」(1380円)をオーダーしてみました。

 ボリューム感のある鶏もも肉は、プリプリ&ジューシーに仕上げられ、ナイフが吸い込まれるように入っていきます。

 そして、生姜を効かせた甘辛ソースは、主張しすぎず控えめすぎずという絶妙なさじ加減。しょうが焼きといえば豚肉のイメージですが、鶏肉でこんなにもウマく仕上げられるとは!

 生姜ソースをチキンにたっぷりと絡ませて、地元・北川辺産コシヒカリのライスをワンパクに頬張るのもオススメ。

 トマトの皮を剥いた付け合わせのサラダや、スープではなく具たっぷりの味噌汁を添えている点からも、マスター兼シェフのこだわりや優しさが伝わってきます。

 奥さまによると、「チキンしょうが焼き」は隠れた人気メニューとのこと。

 日替わりランチのライスが「おかわり自由」となる「レストラン音楽館」は、昭和&平成歌謡のリズムに乗って、モリモリと食べたくなる“懐かしのドライブイン”でした。