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MAT ニュー・ストラトス(2018年)

ランチア・ストラトスを誰より愛する、クリス・ラバレック氏。2005年のモーターショーへ向けて、彼が正式に車名のライセンスを取得してリバイバル・モデルを製作したことが、構想の引き金になった。

【画像】クラプトンの特注フェラーリからM1まで 麗しきリバイバル・モデル そのオリジナルも 全161枚

その一部の資金提供を担ったマイケル・ストシェク氏は、ピニンファリーナ社へアイデアを持ち込み、フェラーリ430 スクーデリアのエンジンを搭載した仕様の製作を依頼。2010年に量産化が発表されるものの、フェラーリ側はエンジン提供へ消極的だった。


MAT ニュー・ストラトス(2018年)

その後、2014年創業のMAT社が顧客から持ち込まれたフェラーリをベースに仕上げ、ニュー・ストラトスは2018年にお披露目される。マラネロ由来のV8エンジンは547psを発揮し、0-100km/h加速3.3秒、最高速度273km/hの俊足を叶えていた。

マニアな小ネタ:マルチェロ・ガンディーニ氏は、2000年に自らオリジナルを再解釈した。それがストーラ581ストラトスで、HFゼロを想起させるオレンジ色で発表された。

BMW M1 オマージュ(2008年)

ジョルジェット・ジウジアーロ氏によるスタイリングで、1978年に登場したBMW初のスーパーカー、M1。その21世紀版はオリジナル・モデルに加えて、1972年にお披露目されたコンセプトカー、「ターボ」にも多大な影響を受けていた。

発表は2008年で、スタイリングを担当したのは、クリス・バングル氏とエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏の2名。「BMWのデザインチームの、想像力と可能性を示唆するものです。日常業務にも貴重な着想源となります」と後者は述べている。


BMW M1 オマージュ(2008年)

リキッドオレンジの塗装は、ターボへちなんだもの。ただし、M1 オマージュはモックアップで、同時期のM5用V10エンジンは搭載されていなかった。果たして、このスタイリングはハイブリッド・スーパーカーのi8へ確かな影響を残している。

マニアな小ネタ:2015年には、3.0 CSL「バットモービル」のIMSAレースでの勝利と、BMWノースアメリカ設立の40周年を祝う、3.0 CSL オマージュRが作られている。

フォードGT(2004年)

2003年のフォード創業100周年に向けて、復活を遂げたのが往年の名車、GT40。デザイナーのカミロ・パルド氏が描き出したコンセプトカーは2002年にお披露目され、その後、2004年から4500台の量産が発表された。

1960年代にル・マンを戦ったオリジナルと同様に、開発にはキャロル・シェルビー氏も関与。シャシーとボディはアルミ製で、カーボンやマグネシウムも部分的に用いられた。5.4L V8スーパーチャージャーエンジンは558psを発揮し、329km/hに届いている。


フォードGT(2004年)

開発を率いたジョン・コレッティ氏は、「フォードのデザイン力と技術力、クルマ作りに対する純粋な情熱を体現するショーケースです」と主張している。しかし、実際に提供されたのは4035台で、限定数には達していない。

マニアな小ネタ:フォードは「GT40」の商標権を所有しておらず、所有者との金額的な合意も得られず、「GT」となった。ちなみに、2代目GTも2016年に発表されている。

フェラーリSP12 EC(2012年)

ロック会のレジェンド、エリック・クラプトン氏は生粋のフェラーリ・マニア。同ブランドのポートフォリオ・コーチビルディング・プログラムで、特注モデルの製作が認められた数少ない人物の1人でもある。そこで生まれたのが、SP12 ECだ。

オマージュされたのは、512 BBi。「僕にとって最高の時間を過ごしたクルマだったので」とクラプトンは明かしている。ただし、彼はV12エンジンを希望したが、実用性を理由にベースとなったのは458 イタリアで、4.5L V8エンジンがミドシップされた。


フェラーリSP12 EC(2012年)

スタイリングは、フェラーリのデザイン部門とピニンファリーナ社による共作で、お披露目は2012年。最高出力は578psとされ、8速デュアルクラッチATが組み合わされていた。300万ポンドの費用が投じられたと伝えられている。

マニアな小ネタ:車名はスペシャル・プロジェクト512 BBi エリック・クラプトンの略。「これまでで最も満たされたことの1つです」と後に彼は述べている。

ランボルギーニ・ミウラ・コンセプト(2006年)

ランボルギーニのデザイン部門を率いた、ウォルター・デ・シルバ氏が夢見たミウラのリバイバルは、オリジナルの発表から40周年となる、2006年に実現した。マルチェロ・ガンディーニ氏によるエレガントなフォルムが、見事に現代的に再解釈されている。

あくまでもコンセプトカーで、パワートレインは未実装。ガヤルドのシャシーをベースに、V10かV12エンジンが載るのでは、という憶測もあったが、噂に過ぎなかった。


ランボルギーニ・ミウラ・コンセプト(2006年)

「ミウラは歴史を祝うものでしたが、ランボルギーニは未来を向いています。レトロなデザインは、目指すところではありません。従って、市販化はありません」。同社CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は、われわれが抱いた期待を明確に否定している。

マニアな小ネタ:ミウラは闘牛の品種を語源としているが、それを遡ると、リディア種の闘牛を飼育する牧場を所有していた、一家の名字に辿り着くという。