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直線3kmの滑走路――

熊本空港で開かれた”滑走路を走る”マラソン大会を取材しました。空港を観光資源として活用する取り組みに迫ります。

<絶景を見る!>滑走路を朝日に向かって走るランナー

「熊本空港」進化しています!

舞台は空の玄関口、熊本空港です。近年は、新旅客ターミナルビルの開業や飛行機を利用しない人でも気軽に立ち寄れる「そらよかエリア」が整備されるなど、人やモノが行き交う交通拠点から、地域の魅力を発信する観光の拠点へと進化を続けています。

“空港マラソン”全国でも珍しい?

こうした中、空港への集客と地域活性化を目的に始まったのが、今年で4回目を迎える「熊本空港マラソン」です。

航空機の離着陸が止まる早朝の滑走路を走れる全国でも珍しい大会で、空港の運営会社などが企画・運営しています。

実行委員会 佐藤雄一郎さん「コロナで観光客がぐっと沈んだ中で、熊本の玄関口として観光をしっかりPRしていこうという思いから、他の空港にはないコンテンツを作りたいと考え、マラソンをスタートさせた」

真っ暗な滑走路で行う重要ミッション

大会前日の午後10時、会場設営が始まります。空港スタッフは、コース上に距離表示を設置。真っ暗な滑走路の中、車のライトを頼りに、1kmごとの目印を正確に並べていきます。

空港スタッフ「踏んではいけない灯火とかありますので、細心の注意を払いながら、設置している。ランナーの方が気持ちよく走ってもらって、最後に楽しかったと言ってもらいたい。そのために頑張っています」

会場は制限区域内 未明に集うランナーたち

午前3時、続々とランナーたちが集まってきました。

大会は空港の制限区域内で開かれるため、保安を理由に手荷物はスマートフォンだけに制限されています。

金属探知機による検査など厳しいチェックを経て、ランナーたちはスタートを待ちます。

ランナー達の高まる期待

――熊本県内からの参加者
「目の前で大きな飛行機を見られるのが楽しみで寝られませんでした」
「空港の中を走れる貴重な体験が経験できると思って」
――熊本県外からの参加者
「朝日が昇る景気がすごくきれいと聞いたので、参加した」
「空港がきれいで、くまモンで溢れていてびっくりしたが、楽しく走りたい」
「滑走路を両手広げて走りたくて。頑張るぞ~」

この時だけ、滑走路はランナーのもの――

そして、午前4時50分、夜明けとともに、全国から集まった800人を超えるランナーが一斉に駆け出しました。

コースは、滑走路や誘導路を含む10km。普段、飛行機が行き交う場所が、この日だけはランナーの舞台に。朝日に照らされた滑走路を駆け抜けていきます。

絶景の滑走路を駆け抜けた後は…

――走り終えて
「滑走路を走れることがないので、すごく新鮮で楽しかったです」
「朝日を見ながら走れるのがすごく気持ちがいいです」
「空港の景色が最高でいい思い出になりました」
「またきたいです。来年も参加します」

完走後にはカレーライスやタイピーエンが振る舞われ、ランナーたちは熊本の味も堪能していました。

台湾からの参加者「美味しい、最高!」

気の抜けない後処理「異常なし」が絶対――

一方、マラソン直後の滑走路ではスタッフやボランティアが横一列に並び、路面を確認しました。万が一にも ごみや落し物があれば航空機の安全な離着陸ができません。

空港スタッフ「地道なんですけど、必ずやっておかないと日々の航空機の運航に障害が出るので、とても大事な作業です」

学生ボランティア「異常なしです」

ここでしかできない体験を

早朝の滑走路で開かれたマラソン大会。非日常の体験を通して、新たな賑わいを生み出す空港ならではの取り組みです。

実行委員会 佐藤雄一郎さん「熊本でしか体験できないコンテンツだと思いますし、滑走路に入る機会というのは人生の中でもなかなかない。そういったところで楽しさを届けられたかなと思います」

熊本国際空港 山川秀明 社長「(イベントを通じて)空港に親しんでいただいて、この空港を使って日本、それから世界に行ってみたいということにつながれば、嬉しいなと思っています」