中国産の抹茶が世界で人気を博している理由―中国メディア

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2026年6月12日、中国メディアの環球網は中国産抹茶が世界で人気を集めている理由について分析する記事を掲載した。

中国茶葉流通協会が5月末に発表した「2026年中国抹茶産業発展報告」によると、25年の中国の抹茶生産量は1万2000トンを突破し、世界生産量の約7割を占めた。過去5年の年平均成長率は28.67%に達した。抹茶生産が盛んな浙江省や貴州省などでは国際市場の供給不足を好機と捉え、高度な加工技術や品質向上を進めてきた。その結果、高級抹茶は1トン当たり最高58万元(約1392万円)で取引されるなど、各地域がそれぞれの強みを生かした産業集積を形成している。

記事は、「中国産抹茶が低価格のOEM生産から脱却し、企業数や関連産業チェーン、輸出規模を大幅に拡大させ、世界の高級抹茶市場における主要サプライヤーへと成長できたのはなぜか」という疑問を提起し、業界関係者を取材した。

その結果として、「遮光栽培、蒸熱処理、超微粉砕などの工程を管理する自動化システム」「精密な作業と増産を両立できる超微粉砕機や気流粉砕機などの先進設備」「品種選定や栽培環境に関する中国農業科学院茶葉研究所など研究機関との共同研究」「体系的な技術基準の整備」などの要因が挙げられた。

また記事は、茶農家への取材内容も紹介した。ある農家は「抹茶産業が発展する以前は春茶しか高値で売れず、夏や秋の茶葉には買い手がつかなかったが、今では年間を通じて安定した収入を得られるようになった」と語った。

さらに、「企業+合作社(中国版の共同組合)+農家」という利益共有モデルが確立されたことや、貴州省銅仁市では約11万人の茶農家の雇用拡大と所得向上につながったことを紹介し、「抹茶産業の恩恵は多くの茶農家に及んでいる」と評価した。

一方で、「今後さらに国際市場を開拓するためには、高級抹茶製品の市場育成と認知度向上が依然として課題であり、中国産抹茶に対する文化的自信を高めることが重要だ」と指摘した。

記事は最後に、「新たな茶菓子の開発や製造工程の見学プログラムなどを通じて、抹茶を媒介とした茶業と観光業の融合が各地で進んでいる」と紹介した。また、第15次五カ年計画(2026〜2030年)期間中、貴州省は抹茶を1万種類の消費シーンに取り入れ、関連産業の総生産額を100億元(約2400億円)まで拡大する目標を掲げていると伝えた。(翻訳・編集/原邦之)