神戸市内で初のクマ確認 市長が臨時会見「想定内。冷静な対応を」 カメラ増設と捕獲用わな設置を急ぐ
神戸市北区の山林で11日、市内では初めてとなるクマの出没が確認されたことを受け、神戸市の久元喜造市長は12日、臨時会見を開き、市民に対し冷静な対応を呼びかけた。市はセンサーカメラの増設や捕獲用わなの設置準備など、対策を強化する方針を示した。

クマは11日午後4時57分、北区道場町の山林に設置されていた有害鳥獣捕獲用のセンサーカメラに写っているのが確認された。写真にはツキノワグマの成獣とみられる1頭が写っていた。イノシシ・シカ用のわなの近くにいたが、わな内に入った形跡はなく、現時点で人身被害なども確認されていないという。
神戸市ではこれまでイノシシなどの有害鳥獣対策として、市街地と山林の境界付近を中心に約300台のセンサーカメラを設置している。このうち約250台はAIを活用した監視用カメラで、残る約50台は有害鳥獣の捕獲用として運用。クマが確認された道場地区には、監視用109台と捕獲用3台の計112台が設置されていて、今回、クマの姿を捉えたのは捕獲用のカメラだった。

市によると、今回、クマが確認された北区に隣接する兵庫県宝塚市と同県三田市では、2004年と2005年にクマが見つかっていて、両市での確認ポイントは道場町からそれぞれ数キロの距離、いずれも山林でつながっているという。
久元市長は会見で「神戸にクマが現れたことは想定されていた事態。そのことを市民の皆さんに理解してもらいたい」と述べた。その上で、「山林の近くに住んでいる方には意識を持ってほしいが、神戸市はかなりの監視体制があるので、(市の中心部にクマが出た)宇都宮のようにはならない。無用の心配はしないでほしい。緊張感を持ちながら冷静に対応してほしい」と強調。一方で、「心配なのは有馬温泉が遠くないこと。有馬温泉に出たら大混乱になる」と危惧した。

今後はカメラ増設や捕獲わなの設置とともに、専門の職員による現地調査も実施する。あわせて地元団体へ直接の連絡や、駅など周辺施設で広報掲示も行う方針。市はクマを目撃した場合、「神戸市鳥獣相談ダイヤル」078-333-4408へ連絡するよう呼びかけている。
