潜水や監視、巨大船の洗浄までこなす画期的な海洋技術の数々―中国
海南省の蜈支洲島海域にある国家級海洋牧場モデルエリアでは、海中にサンゴが生い茂り、魚の群れが行き交っている。青島羅博飛海洋技術が開発した水中ロボットは大きな黄色い魚のようにサンゴ礁の間を自在に泳ぎ回っている。新華社が伝えた。
海南大学教授で海南省現代化海洋牧場工学研究センター首席科学者の王愛民(ワン・アイミン)氏は、「以前はサンゴの成長状況を監視するためにダイバーによる作業に頼るしかなく、効率が低い上に危険も伴っていた。近年、当センターは羅博飛と協力し、科学技術を活用した海洋生態系保護に取り組んでいる」と語る。
羅博飛の馬秀芬(マー・シウフェン)会長は、「ロボットは航続時間が長く、環境への影響も小さいため、サンゴや魚類の生息状況を近距離でさまざまな角度から撮影できる。ロボットの導入により、水中監視の範囲が拡大し、監視効率も向上した」と説明した。
蜈支洲島海域の国家級海洋牧場には7カ所の情報化監視ステーションが設置されている。水温や塩分濃度などをリアルタイムで監視できるだけでなく、水中カメラによってサンゴの成長状況や魚類の活動も常時把握している。王氏は「問題が見つかれば、速やかに修復措置を講じることができる」と述べた。
近年、中国の複数の地域では海洋分野における戦略的科学技術力の強化が進められ、海洋分野のデジタル・スマート化と高度化が推進されている。これは海洋強国建設を進める上で重要な取り組みと位置付けられている。スマートロボットや海洋大規模言語モデルなどの先端技術は生態系保護、海洋現象予測、海運サービスなどの分野で急速に活用が進んでいる。
世界海運の大動脈であるマラッカ海峡の停泊地では、智真海洋科技が開発した第4世代水中洗浄ロボットが船底で作業を行い、付着した貝類や藻類を除去している。
船底への生物付着は航行抵抗を増加させ、燃料消費を押し上げるだけでなく、船舶の寿命に影響を及ぼす可能性さえある。智真海洋の洗浄ロボットプロジェクト責任者である秦明達(チン・ミンダー)氏は、「従来の人力による洗浄は効率が低く、リスクも高い。同じ作業量で比較すると、人力では36人が3日かかる作業を、ロボット1台なら20時間で完了できる。現在は顧客からの注文が殺到しており、製品の供給が需要に追いついていない状況だ」と話す。
智真海洋の第4世代ロボットは1時間当たり2000平方メートルの洗浄能力を持ち、マラッカ海峡で累計2000隻以上の船舶洗浄を実施している。同社が開発した第5世代ロボットは山東省威海市で試験運用が進められている。船体への密着度、洗浄効率、海象条件への適応力はいずれもさらに向上する見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
