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 シンガー・ソングライターの嘉門タツオ(67)が11日、本紙の取材に、2日に肺炎で亡くなっていたことが伝わった元プロボクサーでタレントのガッツ石松さん(享年76)をテーマにした自身の楽曲「ガッツ石松伝説」制作にまつわる“逸話”を明かした。

 同曲は2002年6月にリリース。“ガッツさん バナナが好きなんですねえ?”に「好きだけど旨いのは最初の20本だねえ」や、“鎌倉幕府が出来たのはいつですか?”に「ヨイクニ作ろうで4192年」などと当時、注目を集めていたガッツさんにまつわる、世間一般に伝わっていた“逸話”や“発言”などの話題を、本人の了解もなく勝手にふんだんに盛り込んで嘉門が作詞作曲。完成後、面識もなかったガッツさんの元に発表していいかどうかお伺いをたてに訪れたという。

 「こんな曲を作りましたが出してよろしいでしょうか?」と恐る恐る聞いてみたところ、ガッツさんは快く、二つ返事で“OK”サイン。「“これは止めてね”などというような注文は一切なかったですね。元気で人のいい、一般的に思われていたイメージのままの方でした」と回想した。

 ガッツさんを取り上げた理由については「ヤンキー(「ヤンキーの兄ちゃんのうた」)や川口浩さん(探検家タレント=「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」)など当時、私が他にも題材にさせてもらった曲と同じく、世間のほとんどの人が共有できる存在だったから」と説明。世界チャンピオンに上り詰めたボクサー人生を終えた後も、転身して俳優やタレントとしても輝き続けたその国民的スター性に魅入られたからだったことを打ち明けた。

 その2年後には本人にも参加していただいて「OK牧場」という曲を一緒に出したり、イタリア料理店で2人で食事したり、デビュー20周年のイベントに豪華な花を贈ってもらったり、逆にこちらが娘さんの結婚式で歌わせていただいたりするなど親しくさせてもらった時期もあったという。ここ10年ぐらいは会えていなかったが、「偶然ですが2、3日前に近影写真を拝見する機会があり、かなり歳をとられたな…と思っていた」ところで目にしたのがこの日の訃報だった。「まだまだ長生きされると思っていました。驚きましたし残念です」と唇をかんだ。