プレゼンターの長州力と握手をする戸崎圭太騎手

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 「東京ダービー・Jpn1」(10日、大井)

 “3代目”の東京ダービー馬は2番人気のフィンガー。昨年のナチュラルライズに続いて羽田盃との2冠を達成した。2着に1番人気のシルバーレシオ。3着に4番人気のリアライズグリントが入り、一昨年以来のJRA勢が上位独占。堅い決着となった。地方最先着馬は6番人気の兵庫のゴッドフェンサーが5着と奮闘した。

 堂々たる逃げっぷり。羽田盃に続いて同世代のライバルたちを完封したフィンガーが、3歳ダートクラシック“2冠”の称号をゲットした。

 内からロックターミガンが出をうかがったが、外から問答無用とばかりに最初の1角手前で主導権を奪取。一時は2頭で後続を10馬身近く引き離したが、徐々にペースを落として向こう流しは12秒台のラップを的確に刻んでいく。3角手前でロックが押して馬体を合わせにきたが、逆にフィンガーは持ったまま。変わって詰めてきたリアライズグリントもラスト200メートルで脚色は一杯。最後に後方から最速上がりで伸びてきたシルバーレシオも1馬身1/4差まで。馬上の左手が誇らしげに上がった。

 主戦の戸崎圭は「先生と話して、この馬の良さを引き出そうとタフな競馬を、強気に行こうと思っていました。馬を信じて。この馬のリズムで」。まさに人馬一体。最後まで危なげはなかった。「前走もそうだけど、手応えが悪くなりながらもしぶといのがこの馬の良さ。3冠もいけると思います」と太鼓判。

 大井競馬出身の戸崎圭にとっては15年ぶり、南関東限定時代の4勝を含めて5度目の戴冠。「地元で…感無量。(JRA所属馬で)これまでとは違うけど、ダービーを勝ちたいと思う気持ちは同じ。何度勝ってもいい」と笑みがはじけた。今週末にはダノンデサイルで宝塚記念にチャレンジ。最高の流れを作った。

 先週の安田記念をシックスペンスで制したばかりの田中博師も2週連続のビッグタイトルに「正直、驚いています。力を付けているのは分かっていたけど、ここまで来るとは」と愛馬の成長ぶりに目を丸くした。

 今後は未定だが、「大きな可能性を秘めた馬。3冠はもちろん、海外も含めて夢を持てる馬」と絶賛。スターホースの宝庫“タナパク軍団”の若きエースが、確実に高みへ、高みへと成長を続けている。