失敗から学んだ「老後のためのもの選び」。50代60代、“捨てる”よりも“増やさない”で家が片付く:6月に読みたい記事
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老後を身軽に暮らすためには整理が大切なステップですが、ものを手放すのに罪悪感を覚えることも。「だからこそ、50代60代のうちからものを増やさない習慣を身につけておくことが有効です」と話すのは、整理収納アドバイザーの原田さよさん(60代)。ここでは、原田さんが片付けの失敗から心がけるようになった、もの選びの基準について紹介します。
※ 記事の初出は2025年6月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

「いつか使うかも」で、ものがどんどん増えていく
ものが増える原因はいくつかありますが、そのうちの1つが「所有欲」です。
私たちは「もっていれば安心」「いずれ使うかもしれない」「あの人がもっているから私も」といった心理から、ついものを手に入れたくなります。そんな所有欲から、気がつくと増えてしまっているものの例が下記です。
●かわいいい文房具やノート

「今あるものを使いきってから買えばいい」とわかっていても、かわいいデザインの文房具やノートを見るとつい欲しくなる。しかも私は、「これでやる気が出るかも」と自分に言い訳して購入してしまい、結局どれも使いきれないまま引き出しにためこんでしまった、という経験があります。
●粗品
たいして欲しくないのに、「もっていれば、いずれ使うかもしれない」「あの人がもらっているから私も」という心理が働いて、ついもらってしまう粗品。以前の私は、しょっちゅうこれでものを増やしていました。
●セールになっている服
「今は着ないけれど安いから」と、セール価格になっている服を買って帰ったら、すでにクローゼットには似た服が何枚もあり、なかには一度も着ていないものもあった…ということはありませんか?

所有欲そのものは無害に思えますが、積み重なってくると収納スペースを圧迫し、管理しにくい状態にもなるので、気をつけたいところです。
目的よりも「おトク感」を優先してしまうと…
ものが増えてしまう主な要因には、「おトク感を優先してしまう心理」というものもあります。
例としては、「3万円相当の商品が入った1万円の福袋」や、「まとめ買いで半額になる」といったケースです。買い物は本来、必要なものを手に入れるためにするものですが、目的が「おトク感」に置き換わってしまうのです。その結果、本当に必要なもの以外のものも増えていってしまう状態に。
思わず「買い物の目的」を見失ってしまうケースも

「所有欲」と「おトク感を優先してしまう心理」の両方が働き、目的の買い物をしないまま帰りそうになった経験もありました。
私は以前、とある試験を受けた帰りに「がんばった自分へのご褒美を1つ買おう」と、好きなお店へ寄りました。目的は、前々から欲しかったタオルハンカチだったのに、なぜか店頭に並べてあったかわいいカゴバッグが欲しくなってしまいました。でも、そのバッグを肩にかけて大きな鏡の前に立ったとき、ふと我に返り「これを買いに来たのではなかった…!」と思い出しました。
なぜ私が、目的のタオルハンカチではないものを買いそうになったかは以下のとおり。
・店頭でほかのお客さんもそのカゴバッグを手に取り、熱心に見ていたから(所有欲)
・新作なのに20%OFFになっていたため、目的のハンカチを買うよりおトクで満足感が大きいと思ってしまったから(おトク感を優先してしまう心理)
そのときは無事にタオルハンカチを買って帰ることができたものの、こうして振り返ってみると、ものが増える原因には、心理的な要因が大きく関わっているとわかります。
私にも言えることですが、いったん手に入れたものを手放すのは難しい場合もあるので、ものを増やさないよう気をつけながらスッキリした空間を保つことも、ぜひ意識していきたいものです。
