現地探究学習のため山西省運城市垣曲県の農業企業を訪れたロシアの若者。(5月15日撮影、太原=新華社配信)

 【新華社太原6月10日】中国は今、海外の若者の間で探究学習旅行先として人気を集めている。氷雪地帯から熱帯の風景、千年の古都からハイテク産業の集積地まで、中国を体感する旅が各地で見られる。

 フランスやロシア、チュニジアなどの若者100人余りが4月以降、陝西省や山西省を探究学習のため訪れた。山西省で最初に足を運んだのは、「東洋の芸術画廊」とも呼ばれる永楽宮だった。若者たちは壁画に強い印象を受け、フランス人のサミュエルさんは「人物描写が精緻で、濃厚な東洋的雰囲気に満ちている」と話した。

永楽宮の壁画「朝元図」を模写する海外の若者。(4月13日撮影、太原=新華社記者/解園)

 入境手続きの利便性向上や旅行商品の充実を背景に、中国各地では海外の若者による探究学習旅行が増えている。中でも山西省や陝西省、北京市などが人気の目的地となっている。「2026年中国探究学習旅行市場景気調査報告」も、市場全体が活況を呈していると指摘した。

 海南省では、若者たちがごみ焼却発電所で環境保護の取り組みを学び、中国科学院深海科学・工程研究所で有人潜水艇「奮闘者号」の模型を見学したほか、文昌航天観礼センターでロケット打ち上げも見守った。

永楽宮の壁画「朝元図」を模写するフランス人のサミュエルさん。(4月13日撮影、太原=新華社記者/解園)

 先端技術に加え、中国の伝統文化や地域社会のガバナンスにも関心が集まっている。5月下旬には、欧州各国の若手研究者が四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川(ぶんせん)県の水磨鎮を訪れ、かつての工業都市がエコツーリズムの町へと変化した過程を視察した。

 同報告は、訪中探究学習旅行が注目すべき新たな成長分野になっているとし、文化・歴史や科学技術イノベーション、自然科学などの分野に需要が集まっていると分析している。(記者/解園)

山西省運城市垣曲県にある西安外国語大学の学生探究学習拠点で、中国伝統文化の授業を受けるロシアの若者。(5月13日撮影、太原=新華社配信)