会社の危機はある日突然やってくる。主力商品が「O-157の原因食材」と名指しされる風評被害で、施設野菜メーカー・村上農園(広島県広島市)は倒産寸前に追い込まれた。そのどん底で、「チャンスが来た」と直感した男がいた。“新しい野菜”を武器に、売上132億円企業へと這い上がった逆転劇の全貌を、前後編でお届けする――。(取材・文=フリーライター笹間聖子)■背丈を超えるカイワレの山1996年夏、広島県広島市、湯来。山に