「実績で劣っていても」オランダ喰いに燃えるFW塩貝健人、ギラつき原体験は高校時代の悔い「選手権ではボコした」
“26番目の男”が大物撃破に燃えている。日本代表FW塩貝健人(ボルフスブルク)がベースキャンプ地ナッシュビルでの初日練習後、報道陣の取材に応じ、「実績で劣っていてもそいつから点を取れないわけではない。自信を持っていけばひっくり返せると思う」と強気に決意を語った。
昨年3月のスコットランド戦でA代表デビューを飾った21歳の塩貝は、国際Aマッチ通算1試合でW杯メンバーに選出されたシンデレラボーイ。5月31日のアイスランド戦では気迫が空回りし、アピールには至らなかったが、事前キャンプで行われたU-19日本代表とのトレーニングマッチで決勝ゴールを決めていた。
今大会で託された背番号26という数字も示しているように、W杯には“アンダードッグ”で臨む立場なのは言うまでもない。だが、W杯に向けたキャンプではどの練習メニューにおいても気持ちの強さを表現し、常連組からも一目置かれる存在となっており、何かをやってくれそうな雰囲気が漂っている。
塩貝自身も照準は大会中のW杯デビューではなく、グループリーグ本命の初戦オランダ戦。トレーニングマッチでの“A代表初ゴール”を引っさげ、「良い状態でW杯に行けるのはチームとしても個人としても良いこと。本番のオランダ戦で同じような形でまたゲームを変えられたら」と鼻息は荒い。
オランダにはDFフィルヒル・ファン・ダイク、DFミッキー・ファン・デ・フェンらビッグクラブ所属の守備陣が並ぶが、臆することはない。それどころから塩貝によると、対戦相手個人には過度な情報を入れすぎずに臨むのがポリシーだという。
「チームとしてはもちろん(分析は)やっていると思うけど、個人としては相手の特徴とかをあまり入れたくないタイプ。例えば『こいつが足速い』とか言っていたら、頭の中にそれがあってもしかしたらそこで勝負しない可能性もあるので、そういうのはあまり入れたくない。ただチームとしてどういうふうにやっていくかは入れないといけないので、うまくバランスを取りながら」
そのきっかけは國學院久我山高時代の「失敗した経験」にあった。
塩貝が高校3年時の2022年、夏のインターハイでは帝京高が全国大会で準優勝。塩貝を擁する國學院久我山は東京都予選準々決勝で対戦し、塩貝自身がゴールを決めながらも延長戦の末に1-4で敗れていたが、その試合では相手の中心選手だった一つ年下のDF梅木怜(現今治)とのマッチアップに悔いを残したのだという。
「そいつがなんか足が速いってみんな言っていて、ちょっと行こうかなと思ったけど、『こいつ足が速いかも』と思ってやめたシーンがあった」。努力で積み重ねてきた身体能力を前面に出し、どんな相手でも果敢に仕掛ける姿勢が塩貝の武器だが、事前情報が頭をよぎったことで判断に陰りが生まれていたのだ。
そこからは事前情報に踊らされるのではなく、気持ちのほうを重んじることにしたようだ。冬の選手権予選では2ゴールの活躍で帝京高を破っており、この日の取材でも「選手権ではボコしたっすけどね」と誇ることを忘れなかった塩貝。同じロス五輪世代で「今はめっちゃ仲良い」というライバル梅木の存在をきっかけにA代表の舞台でも尖り続けるプレースタイルが生まれていた。
だからこそ、オランダ戦に向けてもその姿勢は変わらない。「今までやってきた中でもトップレベルの選手だと思うし、その中でもできる自信はある」と言い放った塩貝は「気持ちの部分で勝てば勝てると思うし。実績で劣っていても別にそいつから点を取れないわけではない」と断言。「自信を持っていけばひっくり返せると思うので、それを見せられたら」と大国撃破を誓っていた。
(取材・文 竹内達也)
昨年3月のスコットランド戦でA代表デビューを飾った21歳の塩貝は、国際Aマッチ通算1試合でW杯メンバーに選出されたシンデレラボーイ。5月31日のアイスランド戦では気迫が空回りし、アピールには至らなかったが、事前キャンプで行われたU-19日本代表とのトレーニングマッチで決勝ゴールを決めていた。
塩貝自身も照準は大会中のW杯デビューではなく、グループリーグ本命の初戦オランダ戦。トレーニングマッチでの“A代表初ゴール”を引っさげ、「良い状態でW杯に行けるのはチームとしても個人としても良いこと。本番のオランダ戦で同じような形でまたゲームを変えられたら」と鼻息は荒い。
オランダにはDFフィルヒル・ファン・ダイク、DFミッキー・ファン・デ・フェンらビッグクラブ所属の守備陣が並ぶが、臆することはない。それどころから塩貝によると、対戦相手個人には過度な情報を入れすぎずに臨むのがポリシーだという。
「チームとしてはもちろん(分析は)やっていると思うけど、個人としては相手の特徴とかをあまり入れたくないタイプ。例えば『こいつが足速い』とか言っていたら、頭の中にそれがあってもしかしたらそこで勝負しない可能性もあるので、そういうのはあまり入れたくない。ただチームとしてどういうふうにやっていくかは入れないといけないので、うまくバランスを取りながら」
そのきっかけは國學院久我山高時代の「失敗した経験」にあった。
塩貝が高校3年時の2022年、夏のインターハイでは帝京高が全国大会で準優勝。塩貝を擁する國學院久我山は東京都予選準々決勝で対戦し、塩貝自身がゴールを決めながらも延長戦の末に1-4で敗れていたが、その試合では相手の中心選手だった一つ年下のDF梅木怜(現今治)とのマッチアップに悔いを残したのだという。
塩貝が振り返った帝京戦
「そいつがなんか足が速いってみんな言っていて、ちょっと行こうかなと思ったけど、『こいつ足が速いかも』と思ってやめたシーンがあった」。努力で積み重ねてきた身体能力を前面に出し、どんな相手でも果敢に仕掛ける姿勢が塩貝の武器だが、事前情報が頭をよぎったことで判断に陰りが生まれていたのだ。
そこからは事前情報に踊らされるのではなく、気持ちのほうを重んじることにしたようだ。冬の選手権予選では2ゴールの活躍で帝京高を破っており、この日の取材でも「選手権ではボコしたっすけどね」と誇ることを忘れなかった塩貝。同じロス五輪世代で「今はめっちゃ仲良い」というライバル梅木の存在をきっかけにA代表の舞台でも尖り続けるプレースタイルが生まれていた。
だからこそ、オランダ戦に向けてもその姿勢は変わらない。「今までやってきた中でもトップレベルの選手だと思うし、その中でもできる自信はある」と言い放った塩貝は「気持ちの部分で勝てば勝てると思うし。実績で劣っていても別にそいつから点を取れないわけではない」と断言。「自信を持っていけばひっくり返せると思うので、それを見せられたら」と大国撃破を誓っていた。
(取材・文 竹内達也)
