【注目】高市首相に贈呈された静岡が誇る高級フルーツ「クラウンメロン」…その生産現場が直面する課題とは
6月8日、高市首相にプレゼントされたのは、1個3万円を超えるものもある、静岡が誇る高級フルーツ「クラウンメロン」です。その品質の高さから海外でも注目されていて輸出先も増えていますが、一方で、生産現場では“ある課題”に直面していました。
8日、首相官邸を訪れたのは、静岡・袋井市などのクラウンメロン生産者。“黒の化粧箱”を持って面会したのは…。
高市首相です。
実は今、静岡県が誇る特産品に海外から熱い視線が注がれています。
濃厚な甘さと芳醇な香りが特徴で「果実の王様」と呼ばれるクラウンメロン。1個3万円を超えるものもある超・高級フルーツで、アメリカやタイ、シンガポールなどおよそ10か国に輸出されています。
そこに、2026年、新たに加わった国が…。
(記者)
「オーストラリアへの輸出が解禁されたクラウンメロン。高市首相が訪問する際、お土産としてもっていったことで注目されました」
5月、高市首相が訪問したオーストラリアです。アルバニージー首相に高市首相がプレゼントしたのが…。
(高市首相のSNS)
『メロンの輸入を解禁してくれてありがとうございます』
静岡県産のクラウンメロンでした。
(高市首相)
「これは一つのつるに1個しかできない超高級なメロン」
(オーストラリア アルバニージー首相)
「独り占めじゃなくて、みんなにも分けた方がいいかな?」高市首相「(奥様である)ジョディと2人で食べて」
日本のトップが自ら海外に売り込んだクラウンメロンはどのように作られているのでしょうか。
先週、袋井市にある生産者の組合をたずねると…
(静岡クラウンメロン 澤木 勝 支所長)
「これが高市首相に持っていくメロンです」
首相官邸に持っていくメロンが準備されていました。
メロンを育てる温室を案内してもらうと…。
(静岡クラウンメロン 澤木 勝 支所長)
「あと10日ぐらいで出荷するものになります。台風がきて天候に恵まれていませんが、その前はいい天候で大玉になっています」
メロンは1本の木に複数の実が出来ますが、クラウンメロンとして大きく育てるのは厳選した1つだけです。
年間を通して収穫されますが、その栽培には“熟練の技”が求められます。
(静岡クラウンメロン 澤木 勝 支所長)
「一番メロンづくりで重労働なのは、この(土を入れた)ベッドづくりが一番大変で。ベッドを上手につくっていないと水がうまく入っていかないとかね。(生産者は)現在200人弱いますが、毎年5~6人ずつ脱退していくという感じで、少なくなっています」
また、ガラスの温室を整備する必要があるなど新規参入のハードルも高いといいます。
さらに、これまで産地を支えてきた生産者も高齢化し“担い手不足”に頭を悩ませているそうです。
さらに“中東情勢の影響”も…。
(静岡クラウンメロン 澤木 勝 支所長)
「手もかかりますし、燃料費・資材代と今高騰しているので。一番影響を受けているのが配管が通っていますが、配管の中にお湯が通っているのですが。ボイラーで温めているのですが、その燃料費が一番高騰しているので…」
多くの課題に直面する中、導入を目指しているのが水やりなどの農作業をシステム化する「ICT農業」です。実用化へは課題もありますが、組合は「メロンづくりの省力化に向けた研究を進めたい」と話します。
(静岡クラウンメロン 澤木 勝 支所長)
「オーストラリアでメロンを扱っている業者も大変喜んでくれて、すごい反響だったということですし。生産量も年々減っているので、供給を上手にしないといけないが。少しでも消費が伸びていって」「喜んでもらえるようになればと思います」
そして、6月8日、高市首相と面会した澤木さん。
中東情勢の影響で高騰する重油や資材への支援を求めると総理も理解を示したということです。
面会を終えた澤木さんに、高市首相からかけられた言葉について聞いてみると…。
(静岡クラウンメロン 澤木 勝 支所長)
「『安定して輸出するようにしていけば、もっと販路は拡大していくと思いますので、頑張ってください』ということを聞きました。機械化によって省力化して、メロンの生産量は減らさないような管理ができるように『国でも補助していくので頑張ってください』と」
海外への輸出が拡大している静岡特産のクラウンメロン。この良い流れを止めないためにも“産地の維持”に向けた生産現場への支援が求められます。
(スタジオ)
