鏡開きを行う安青錦(左端)と八角理事長(左から2人目)、高須院長(同6人目)、豊昇龍(同7人目)ら

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 初優勝した昨年九州場所後、大関に昇進した安青錦(22)=安治川=の大関昇進披露宴が7日、東京都内のホテルで行われた。

 豊昇龍、大の里の両横綱、八角理事長(元横綱北勝海)、部屋の後援会会長の似鳥昭雄氏(ニトリホールディングス会長)、22年にウクライナから安青錦の単身来日を引き受けた関西大学職員の山中新大さんら約1100人が集まった。

 今年初場所で新大関として2場所連続優勝を果たし、綱とりに挑んだ春場所はケガがあって入門後初の負け越し。かど番だった夏場所は左足首の負傷で全休し、名古屋場所(7月12日初日、IGアリーナ)は関脇に番付を落とす。

 10勝すれば大関に復帰できる安青錦。開宴前に取材対応し「万全に近い状態に持ってきて、しっかり安青錦らしい相撲で優勝を目指す」と誓った。

 春場所からケガが続き、苦境が続いた。安青錦は「いつかしないといけない経験だった。今のタイミングで来た。自分の相撲人生はこれからだと思っているので、悔しさを忘れず、さらに上を目指す」と受け止めた。

 開宴時には日本国歌に続き、予定の60人を大幅に超える在日ウクライナ人が壇上に立ってウクライナ国歌を斉唱した。

 八角理事長(元横綱北勝海)から壇上で「番付はいったん降下すると思いますが、決して慌てる必要はありません。まずはケガをしっかりと治して、これまで以上に厳しく稽古に取り組めば、素質を生かした、誰も寄せ付けない強い相撲が取れるようになります。そうすれば自ずと上の番付にも見えてきます」と期待された安青錦。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)からも「相撲の世界においては、順境のみならず逆境を経験してこそ、本当の強さが培われるものと信じております。この経験を糧として、師弟一丸となり、再び大関の座、その先にあるさらに高い目標に向かって愚直に稽古を積み重ねてまいります」とスピーチを受けた。

 乾杯前の最後に、安青錦がマイクの前に立った。「たくさん悔しい思い」「さらに相撲が好きになった」などとあいさつ。登壇者で唯一メモを手にせず、流ちょうな日本語でスピーチを終え、来場者の一部からは感嘆の声が上がっていた。

 3月の春場所前、部屋の後援者が「6月に横綱になって大関昇進パーティーを開いたらどうなるだろう」と話していたが、まさかの暗転。会場に展示された化粧まわしは、大関以上に許される紫色のものが数本あり、このままなら“封印”されてしまう。それでも巻き返しに向け、師弟ともに気持ちを奮い立たせていた。

 【安青錦あいさつ全文】

 本日、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。

 私、安青錦は11月場所において、初優勝と同時に大関に昇進することができました。新大関の場所も優勝し、3月場所では綱とりとして挑むことになりました。

 そこまでのぼり続けたのは、親方、おかみさん、後援会の皆様、応援してくださっている皆様のおかげです。

 3月場所では場所中にケガをし、思うような相撲が取れず、結果として人生初めての負け越しとかど番になりました。5月場所に向けてしっかり治療をし、ケガの具合も良くなり、場所前の稽古で別のケガをしてしまい、5月場所は全休となりました。

 休場中はたくさん悔しい思いをし、様々な経験をすることができました。その時間を通して、さらに相撲が好きになりました。

 これからもてっぺんを目指して、憧れられるような力士になれるように頑張りますので、これからも応援のほどよろしくお願いいたします。

 本日は誠にありがとうございます。