東京女子医大で2歳児死亡 医師1人に無罪、1人は執行猶予付き有罪 判決受け母親「とても悲しい気持ちでいっぱいです」
12年前、東京女子医大病院で2歳の男の子が鎮静剤の投与後に死亡した医療事故をめぐり、業務上過失致死の罪に問われた医師2人の裁判で、東京地裁はこのうち1人に無罪を言い渡しました。
医師の小谷透被告と福田聡史被告は、2014年東京女子医大病院で手術を受けた当時2歳の孝祐ちゃんに鎮静剤「プロポフォール」を投与した後、容体に変化があったのに適切な対処をせず、孝祐ちゃんを死亡させた罪に問われています。
29日、東京地裁は判決で現場責任者だった小谷被告について、「小児患者に対する鎮静剤の選択を日常的に行っている集中治療の専門家であれば、到底行わないような高用量、長時間の投与を続けさせており、注意義務違反の程度は非常に大きい」と指摘し、禁錮1年6か月、執行猶予3年を言い渡しました。
一方、福田被告については、当時、医師資格を取得して6年の「後期研修医」であり、鎮静剤の選択を日常的に行う立場ではなく、「死亡結果が生じることを具体的に予見できたというには合理的疑いが残る」として、無罪としました。
判決を受けて、母親は「このような判決を孝祐に報告はできません。とても悲しい気持ちでいっぱいです」とコメントしています。