芸能生活60周年 由美かおる75歳、楽しみのひとつは“料理” 『水戸黄門』200回以上の入浴シーンの裏話
2026年にデビュー60周年を迎えた俳優の由美かおるさん(75)にインタビュー。ドラマ『水戸黄門』の秘話や長年活躍し続ける原動力などを明かしました。
映画『小春日和〜Indian Summer〜』(5月29日全国順次公開)で主人公の亡くなった祖母を演じている由美かおるさん。映画は、悩みを抱え孤立した主人公が看護助手になり、がん患者たちとの出会いを通して、自身の生き方を模索するヒューマンドラマです。由美さんは、48年ぶりに映画出演し、初めて白髪のおばあちゃん役に挑戦しました。
■白髪のおばあちゃん役に初挑戦

――初めて白髪のおばあちゃん役に挑戦した心境を教えてください
今まで若い役ばかりやっていたので、チャレンジしてみたいなと思ったんです。15歳でデビューして大人の世界に入っていろいろな方たちと出会って、そこで学んだこともたくさんあります。今、この年齢になって高齢者の方の気持ちやカラダとかがだんだんわかってきたので、心から本当にその人のことを思ってその人のためになることをちゃんと本当のことを話してあげるという、そういうおばあちゃんになれたらいいなと思ってやりました。
由美さんは、小学校6年生のときに『西野バレエ団』に入団。中学3年生のときに深夜のテレビ番組『11PM』に出演し、注目されました。1966年公開の映画『夜のバラを消せ』で俳優デビュー。翌年には歌手としても活動をスタートさせました。今回の映画では出演だけでなく、主題歌『とまり木』を担当しています。
■主題歌で歌声を披露「この歌にかけています」

――主題歌を担当されていかがでしたか?
デビューしたときも歌いながら踊ったんですけど、自分がやりたいことをもう一回やってみようと思って歌いました。ボイストレーニングをやっていただいて、『とまり木』という歌を本当にちゃんと歌いたいなと思って、心を込めて歌えるか心配でした。ある日、涙が出てきて「本当に歌えるかな」ってそのくらい真剣でした。この歌にかけています。
――芸能活動を始めたきっかけを改めて教えてください
近所のお姉さんがクラシックバレエをやっていたんですね。それでついて行ってそれがバレエとの出会いだったんですね。友達が「大阪にバレエ団があるから一緒に行かない?」って誘ってくれて『西野バレエ団』に入団、入門したんです。先生の方から大人の番組だけれども抜てきしてくださって、それで歌いながら踊りました。それが初めてのテレビでした。中学生だったんですけど、大人の世界に入っちゃって芸能界のこと全然わからなかったですね。
――『水戸黄門』では200回以上も入浴シーンの撮影をされたそうですが、印象に残っている出来事はありますか?
204回ですね。私も驚いています。水着のようなものをつけていて入るときは男性ばかりなのでスタッフのみなさん。恥ずかしかったですね。ファンレターでそのシーンをおじいちゃんが待ち構えているとかいろんなファンレターをいただいて一服の清涼剤のような感じでしょうか?
――かげろうお銀の衣装は自身のアイデアということですがこだわりを教えてください
(プロデューサーに)自分で好きな形考えてと言われて、中はバレエの網タイツ。ミニスカートのように着物を短く切って、東京のお洋服屋さんと靴屋さんで発注して作ってもらいました。着物というよりもミニスカートという感じだからすごく動きやすく、悪を成敗するときは楽しかったです。
■ 芸能生活60周年 楽しみのひとつは“料理”

――芸能生活60周年を迎えられましたが、第一線で活躍し続ける原動力を教えてください
今の自分に満足しないで絶えず、チャレンジをしていきたいと思っています。一生続くと思うんですね。
『水戸黄門』をやっているときも同じことをやっているんだけど、新しい心で気持ちでやらなきゃいけないと思っていました。「世界中の人たちが健康に情熱的に生きることが楽しいんだ」そういうことをどんどん活動していこうと、シニアのアイドルになりたいと思ってやっています。
――今後挑戦したい役はありますか?
世の中が少し暗いので明るくしたいです。悪者と戦って世の中をどんどん明るくするものですね。アメリカと日本と両方で忍者合戦じゃないですけど、世界を幸せにしていくみたいなそういうのも楽しいかなって思います。アクションは大好きです。
――日々の楽しみになっていることはありますか?
食べ歩きも好きですけど、自分でおいしかった味を実現させるお料理が楽しいですね。大きな鍋にカレーとスパゲティのミートソースとか結構日持ちしますけど、冷凍庫に入れてます。肉もいっぱい買ってきて野菜煮込んで楽しいなと思います。