熊本港に現れた巨大なコンクリートブロック、その正体は世界初の「軟弱地盤着底式防波堤」
熊本港に現れたのは、巨大なコンクリートブロックです。ある作業が特別に公開されました。
熊本港の沖では、実は40年近くにわたって続けられてきた工事があります。
■岡田盾カメラマン「午前3時30分頃の熊本港です。巨大なコンクリートブロックが、 船に積み込まれる作業が行われています」
作業船に乗せられた巨大コンクリートが向かった先は…。
熊本港の沖合いにある南防波堤です。
外海からの波を防ぎ、船を安全に運航させるための防波堤です。
熊本港で1987年からおよそ40年にわたり続けられてきましたが、ただの防波堤工事ではありません。
■空港整備事務所 木部英治副所長「世界初の軟弱地盤着底式防波堤を設置しました」
■軟弱地盤着底式防波堤とは…
熊本港の海底には、およそ40メートルにわたって軟弱な地盤が広がっています。
そのため、通常の防波堤ブロックを設置すると、沈み込んでしまうといいます。
そこで、防波堤ブロックの本体部分の幅を狭くし、底の部分を広げる構造にしています。
軽量化をはかるとともに、杭を打ち込むことで転倒やズレを抑える世界初の構造です。
そして、工事はいよいよ最終段階に。
■前田清鈴記者「熊本港から3000メートルほど離れた沖合いです。最後のブロックをつり上げた作業船が、いまゆっくりと前進しています」
きょう27日に193函(かん)目となる防波堤ブロックを設置。全長2800メートルの防波堤は完成間近です。
■木部副所長「日本で開発された技術は、世界各地で軟弱地盤特有の地域もあると思うので、地域の方々に技術を伝えるというのはひとつの結果だと思う」
世界初の構造となる熊本港の防波堤。来月中旬いよいよ工事が完了する予定です。
