SNS「犬を飼うと700万円の損」「投資に回すべき」に批判殺到! 生涯の費用は“270万~600万円”!? それでも飼い主から「愛犬のいない人生が損失」「飼うしか選択肢にない」の意見が相次ぐ理由
「犬を飼うと700万円損することになる」という投稿が話題に
前記のとおり、SNSで「犬を飼うと、その費用を15年間投資に回して得られたはずの700万円を取り損ねる」といった投稿が話題となりました。700万円は大金ですが、この投稿に対し「犬と過ごす15年間は700万円以上の価値がある」「15年の幸せのほうが価値がある」といった投稿が多数寄せられました。
確かに犬を迎える費用に30万円、毎月の費用が2万円かかったとして、その費用を運用利回り7%の投資信託に回して、15年積み立てると700万円になります。しかし、ペットを飼ったことのある人の多くは、愛犬・愛猫などと過ごす時間はお金以上の価値があると考えるのではないでしょうか。
犬を飼うのに生涯でいくらかかる?
それでは実際、犬を飼うのに生涯でいくらかかるのでしょうか。一般社団法人ペットフード協会の資料によると、犬の平均寿命は14.9歳で、生涯必要経費は約270万円かかります。
一方、アニコム損害保険株式会社が発表している資料によると、2024年の1年間に犬にかけた費用は約41万円となっており、前記の平均寿命14.9歳では、生涯で600万円以上かかる計算です。
フード・おやつ代は年8万円ほどですが、他にも医療費約8万円、シャンプー・カット・トリミング代で約5万円、保険料約4万6000円にワクチンなどの費用が約3万5000円と、必要経費は多岐にわたります。
小型か中型か、犬種などによってかかる費用は異なりますが、毎日のフードやおやつ代が多くを占めています。また、晩年には高額な医療費が発生し、数十万円かかるケースも珍しくありません。「犬を飼う費用を投資信託で運用していたら」は数字上あり得ることであり、「経済的に損をしている」と考える人もいるでしょう。
投稿に対するほかのユーザーの反応
「犬を飼うと700万円の損になる」という投稿に対して、どのような反応があったのでしょうか。実際に書き込まれた反応の一例は、次のとおりです。
・一体何に金使うために投資してるんですかね?
・じゃあ一切の娯楽も趣味もやめて全額投資に回せば
主に犬を飼っている人から多くのコメントが寄せられており、批判的な投稿が多いように見られました。次に「犬と過ごす15年間は700万円以上の価値があると思いませんか」という投稿への反応の一例は、以下のとおりです。
・犬のいない人生は700万以上損失ですよね
・10倍以上というか値段のつけられない価値がありますね
・ペットはお金には変えられない価値がありますね!
・15年もかわいい愛犬といれて飼うしか選択肢にない
こちらの投稿も、主に犬を飼っている・飼ったことのある人が多く、「犬には700万円以上の価値がある」「そもそもお金では買えない幸せがある」といった声が多く寄せられていました。
筆者も子どもの頃に犬を飼っていた経験がありますが、一緒に散歩に行ったり癒やされたり、たくさんの思い出が残っています。
それぞれの価値観によりますが、犬を飼うことを損失と考える人もいれば、費用はかかってもペットを飼いたいと考える人もいます。自分の考えを発信するSNSがあるとはいえ、「犬を飼うと700万円も損」と主張するのは、リスペクトが欠ける行為なのではないでしょうか。
まとめ
「犬を飼うと損失になる」という投稿を取り上げましたが、犬と一緒に過ごすことで感じられる幸せもあります。
700万円は大金ではありますが、価値は数字では計れないこともあります。自身にとって、他者にとっての価値観を尊重し、単純に金額だけで比較しないことが大切ではないでしょうか。
出典
一般社団法人ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査
アニコム損害保険株式会社 2024最新版 ペットにかける年間支出調査
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
