「むせてせきが出て…という人が周りに何人も」現場ではトリアージも実施 白昼の銀座“催涙スプレー噴射”26人ケガ
異臭が立ち込め、現場は騒然となりました。25日、東京・銀座の「GINZA SIX」内にある銀行で、男が催涙スプレーとみられるものを噴射し、26人がケガをしました。警視庁は傷害事件として逃げた男の行方を追っています。
■白昼の銀座で“スプレー”噴射 20人以上搬送

記者
「銀座の大通り、何台もの救急車が埋め尽くしています。ケガ人が多数いるものとみられます」「ケガ人でしょうか。ちょっとフラフラしてます」
25日、白昼の銀座でスプレーのようなものが噴射され20人以上が病院に搬送される事件が。
「消防隊員が防護服を装着しています」
対応に当たる隊員は厳重な装備に身を包んでいました。
現場は「GINZA SIX」の内部。「スーパーアンビュランス」も出動しました。
■正午ごろ「三井住友銀行のロビーで刺激臭」と通報

25日、騒然とした東京・銀座。
岩粼陽フィールドキャスター
「銀座なんですが規制線が張られ消防車があります。消防隊員・警察官・鑑識もいます。100人以上はいるでしょうか」
サイレンが鳴り響き、消防車両や救急車両が続々と到着し道路を埋め尽くすほどに。
「ケガ人が出ているもようです。いまストレッチャーが運ばれていきます」
物々しい雰囲気に包まれました。警視庁によりますと、通報があったのは正午ごろ。
通報「三井住友銀行のロビーで刺激臭。みんなせきをしている。喉が痛い」
同様の通報が相次いだといいます。
■直後の様子を目撃した男性「大事かもしれないと…」

事件直後の様子を目撃したという男性は…
事件直後の様子を目撃
「倒れているというか、寝そべっているというか、ちょっと介抱されていた。しばらくしたら担架で運ばれて」
──どんな様子?
事件直後の様子を目撃
「わからない。水は飲んでたけど」
◇

事件直後の様子を目撃
「これが来た。『化学機動中隊』。これはなんかあったなと思って。大事かもしれないと」
事件直後の様子を目撃
「電柱のあたりで、人がゲホゲホやってて水飲んでいた。何かなと思ってその前通り過ぎたら異臭騒ぎと聞いて」
◇

岩粼陽フィールドキャスター
「現場となったのは銀座の中心地、人が多く通る通り沿いにある銀行でスプレーが噴射されたということです」
現場は商業施設「GINZA SIX」の1階にある三井住友銀行銀座支店です。事件発生からおよそ1時間後に撮影された「GINZA SIX」の内部の映像。中には消防隊員の姿が。現場となった銀行がある1階におりると。
「外で何かが起きている」
外に出ると目の前に規制線が張られていました。
■壁に…赤いスプレーの跡のようなもの

警視庁などによりますと、正午ごろ、銀行内のATMコーナーで男が催涙スプレーのようなものを噴射したとみられています。
岩粼陽フィールドキャスター
「現場の建物の中をみると鑑識の奥、白い壁に赤いスプレーの跡のようなものがあるのが見えます。鑑識作業が行われている様子がわかります」
■救助の優先順位をつける「トリアージ」も実施

多くの人が行き交う白昼の銀座で起きた事件。
記者
「体調が悪い人でしょうか、救急隊員から手当てを受けている様子が確認できます」
「いま消防隊員が防護服を装着しています。防護服を来た人が店舗の中へと入っていきました」
ボンベを背負った消防隊員も続々と現場へ向かいます。
記者
「消防救助機動部隊という大きな車両いま現場に到着しました」
移動型の救護所として、大規模災害などでも使用される特殊救急車、「スーパーアンビュランス」も出動。救助の優先順位をつける「トリアージ」なども行われました。
記者
「ケガ人でしょうか。ちょっとフラフラしています。袋に詰めたものを持って救急車へ入っていきます」
◇

発生当時、身につけていたものでしょうか。袋には、ドクロマークとともに「汚染物収納」と書かれています。
この事件で、20代から80代の男女26人が喉の痛みなどを訴え、このうち25人が病院に搬送されましたが全員意識はあるということです。
■簡易鑑定でカプサイシンのようなものを検出

男が噴射したとみられるスプレーは、その後の簡易鑑定で、トウガラシの辛味成分である「カプサイシン」のようなものが検出されたということです。
「カプサイシン」は目や、喉に刺激を与える成分で、特に今回のような狭く、密閉された空間で撒かれた場合は呼吸が苦しくなることも。吸い続けてしまうと、倒れてしまうケースも考えられるといいます。
■当時の様子「空気がおかしかった。喉がイガイガに…」

当時、銀行の周辺では“異変”を感じていた人が複数いました。銀行に用事があったという女性は。
銀行に用事があった女性
「みんな口を押さえて通っててなんかおかしいなと」
──中に入ろうとした?
銀行に用事があった女性
「(銀行に)一瞬入って、入ったらもっと空気がおかしかった。喉がイガイガなっちゃったのですぐ出て」
──どのようなにおい?
銀行に用事があった女性
「においはないです。空気だけがおかしい。息を吸うとしびれる」
◇

銀行近くを歩いていた男性も。
銀行の周辺にいた男性
「何が起こったのかわからない。ただ、近づくな近づくなと。みんな同じようにむせてせきが出てという人が周りに何人もいた。においとかは一切ない。急に喉がいがらっぽくなってむせて」
■ポンプ車など59台出動…「非常に多い。東京だからできた」

消防車や救急車などあわせて59台が出動した今回の事件。元東京消防庁の坂口隆夫氏は…
──今回、ポンプ車など59台出動したが。
元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏
「非常に多い。これは東京だからできたのかなと」
今回、出動した「スーパーアンビュランス」については。
元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏
「多数の傷病者が発生した事故や災害現場に出場する。救急車が到着するまでの間、複数の傷病者が発生してるので、ベッドで手当てを行いながら搬送を待つこともできる」
──異臭騒動にしては(ケガ人が)多い。
元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏
「多いと思います。非常に狭い密閉された空間でそういうものを噴射されると、やはり影響は大きい」
■現金など奪われた形跡なし 男は逃走中

岩粼陽フィールドキャスター(25日午後8時すぎ)
「通報から8時間ほどたった現場は中を見ることはできませんが、中で作業をしている様子がありますね」
店舗の内側からはビニールがかけられているのがわかります。
銀行で起きた事件。現金などを奪われた形跡は確認されていないということです。
催涙スプレーのようなものを噴射したとみられる男はいまも逃走を続けていて、警視庁は傷害事件として行方を追っています。
(5月25日放送『news zero』より)