Photo: 神津文人

2026年4月26日に開催されたロンドンマラソンで、史上初の2時間切りとなる1時間59分30秒という驚愕の世界新記録が誕生しました。達成したのはケニアのセバスチャン・サウェ選手で、その足元を支えたのはアディダスのシューズ。正月の箱根駅伝でもシェアNo.1を獲得しており、勢いに乗りまくっています。

今回は、そんなアディダスを代表するトレーニングモデル「アディゼロ エヴォ エスエル」と「アディゼロ ボストン 13」を比べてみました。

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アディダス「アディゼロ エヴォ エスエル」19,800円(税込)

「アディゼロ エヴォ エスエル」が発表されたのは、2024年9月。高速トレーニングに対応する高機能モデルですが、シンプルかつ機能美を感じるデザインによりファッションシーンでも人気を獲得し、大ヒットモデルとなっています。現在は、アッパー素材がアップデートされた「エヴォ エスエル WOVEN」、オフロードにも対応する「エヴォ エスエル ATR」、サポート性と耐久性を高めた「エヴォ エスエル EXO」といったバリエーションモデルが登場しています。

今回、筆者が試していのは初代モデルです。

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アディダス「アディゼロ ボストン 13」18,700円(税込)

一方の「アディゼロ ボストン 13」が発表されたのは、2025年4月。グラスファイバー製の5本指ロッドを搭載したモデルで、レース本番でもトレーニングでも、ラストまで最適なペースをサポートするよう設計されたオールラウンドモデルです。1982年に初代モデルが登場した、アディダスが誇るロングセラー シリーズでもあります。

「エヴォ エスエル」のミッドソールに採用されているのは、アディダスのレーシングモデルにも採用されているライトストライク プロ。軽量性と反発性に優れた高機能素材をミッドソール全体に使っています。

「ボストン 13」のミッドソールは二層構造。トップにライトストライク プロ、ボトムに少し硬さがあり安定性を高めてくれるライトストライクが採用され、その間にグラスファイバー製5本指ロッドが挟まれています。

ソール全体の厚さは「エヴォ エスエル」が踵部38.5mm、前足部32.0mm、「ボストン 13」が踵部36mm、前足部30.0mm。「エヴォ エスエル」の方がちょっぴり厚底です。

グイグイ進む「エヴォ エスエル」。ほどよい安定感の「ボストン 13」

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「エヴォ エスエル」はミッドソールにフルレングスでライトストライク プロを採用

気になる走り心地ですが、これが随分違います。「エヴォ エスエル」は、スーパートレーナーと呼ばれることもある反発性と軽量製を備えた高機能トレーニングシューズ。バウンシーなライド感で、その高い反発性のおかげで、グイグイと進んでいける感覚が得られます。普段よりちょっと速く走れるので、走っていて楽しいと感じる人も多いのではないかと思います。

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「ボストン 13」のミッドソールは二層構造で、ボトムに安定性の高い素材を使用

「ボストン 13」は、「エヴォ エスエル」と比べると反発は控えめ。とはいえ、程よい推進力があり安定性に優れています。路面をしっかりと捉えてくれる感覚があるのも「ボストン 13」の方。ロッド搭載モデルですが、硬さや突き上げ感もなく、バランスの良いシューズ。「エヴォ エスエル」のような派手さのあるライド感ではありませんが、走っていて快適です。

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「エヴォ エスエル」(右)はバウンシーで楽しいライド感。「ボストン 13」(左)は推進力と安定性を両立

筆者の場合、5km程度を楽しく走るなら「エヴォ エスエル」を選び、距離が長くなれば長くなるほど選択が「ボストン 13」に偏っていきそうです。脚力が十分にあるランナーは「エヴォ エスエル」でも問題なく長い距離を走れるとは思うのですが、筆者の脚力だと距離が長くなるにつれ「エヴォ エスエル」の反発をコントロールするのが難しくなってしまうからです。安定性の高い「ボストン 13」だと長い距離を淡々と走っていける感じがします。

ショップで試し履きした際に“ワォ”となるのは、間違いなく「エヴォ エスエル」ではありますが、安定・安心の「ボストン 13」にも足を入れてみてください。

ちなみに、「エヴォ エスエル」は少々爪先が狭い(と筆者は感じました)ので、人によってはハーフサイズ上げた方が快適な可能性もあります。購入を検討されている方は、ぜひ試着を!