“自殺者を減らす取り組み” 悩み相談にAIを活用《新潟》
「チャットGPT」など、その利便性から急速に普及が進むAIの技術。
南魚沼市では今月からこのAIを活用した「こころの悩み相談」を試験導入しました。
どのようなものなのでしょうか?
<長谷川拓海記者リポート>
「市民の悩みに寄り添い自殺者の減少へ南魚沼市で始まったのはこちらAIを使ったAI相談です」
5月から南魚沼市で試験導入されたサービス「こころのAIチャット相談」。24時間いつでも悩みを聞いてくれるチャット型のAIです。
「今までの対面とか電話の相談は少しハードルが高いんですけどそういった方たちに相談のハードルが下がる」
「誰かに話したいけど、電話だと気が重い…」そんな人に使ってほしいというこころのAIチャット相談。導入の背景には市が抱える課題がありました。
南魚沼市の自殺者数・自殺死亡率の推移で、人口10万人あたりの自殺者数は全国平均15.6人に対して南魚沼市は19.06人と全国平均を上回っています。
市ではこれまで、精神科医による健康相談会などを実施。しかし、現役世代からの相談は限られ、窓口に相談することなく命を絶ってしまう人もいるといいます。
そこで、気軽に悩みを相談してほしいと試験的に導入したのがこの「こころのAIチャット相談」。AIによる相談窓口の実証実験は県内の自治体で初めてです。
<担当者>
「こんなこと書いてはいけないかなとか考えないで書いていただければ」
<長谷川拓海記者>
「私も相談してみます」
記者が「生活リズムが乱れ疲れやすい」と悩みを相談してみると…
<AIの回答>
「生活リズムが崩れると心も体も一緒に不調になりやすくしんどい状態が続いてしまいますよね…疲れがたまるばかりで思うようにいかないそんな感覚でしょうか」
悩みに寄り添いその原因を深掘りしてくれる回答が返ってきました。
こちらのAIは「傾聴」と「共感」に特化していて、気持ちや考えの整理に役立つといいます。また必要な人には市の専門の相談窓口につなぐ機能もあります。
<南魚沼市 健康推進課 木村直子参事>
「自殺対策というと利用しにくい感じはしますけども、本当に小さな悩みのうちにアクセスしていただければいいなと思います」
南魚沼市ではことし7月まで試験導入を行い、検証をしたうえで、本格的に導入するか検討するとしています。
