蓮舫参院議員

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 きょう投開票日を迎える立憲民主党東京都連会長選挙の行方に注目が集まっている。蓮舫参院議員が、無名の地方議員に敗れる“下剋上”が起きるかもしれないのだ。“反乱”を起こしたのは、長らく都連執行部の運営に不満を持っていた地方議員たちだった。出馬を決意した武蔵野市議会議員に話を聞いた。

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【写真】後輩の「美人議員」を従えて演説する蓮舫氏

推薦人の数で3倍以上差をつけられている蓮舫氏

 立憲民主党東京都連会長は、2017年に旧立憲民主党が結成された時から長妻昭衆院議員が無風で選出されてきた。だが先の衆院選前、長妻氏が中道改革連合に移籍してからは空席になっていた。

 中道改革連合に分裂して以降、立憲民主党の東京都選出国会議員は蓮舫氏や塩村文夏氏ら参院議員4人のみ。当初、最も当選期数が多い蓮舫氏が無投票で就任することが既定路線だった。だが、そこに地方議員たちが待ったをかけた。対抗馬として川名雄児武蔵野市議を擁立したのである。選挙になったことも、市議が名乗りを上げたことも初めてで異例のことである。

蓮舫参院議員

「推薦人の数は川名氏が59人、蓮舫氏が17人と、川名氏の方が圧倒しています」(政治部記者)

 投票権を持つ人数は約210人で、内訳は国会議員4人、地方議員約140人、都内にある34総支部の代議員各2人。国会議員票も地方議員票も1票ずつで差異はなく、地方議員側の支持を集めている川名氏の方が優勢と見られている。

 なぜこのような展開になったのか、川名氏に話を聞いた。

手塚氏の「元秘書」への不満

「私もこんな展開になるとは全く想定していなかった。私自身はこれまで直接、執行部から嫌な思い受けた経験はありません。ただ大勢の仲間たちが、これまで都連を牛耳ってきた前国会議員からひどい扱いを受けてきたと話すのです。その影響力を今度こそ排除しないといけないという話になり、いつの間にか祭り上げられてしまった感じです」(川名氏)

 その“前国会議員”こそが、都連幹事長だった手塚仁雄前衆院議員である。先の衆院選で中道改革連合から出馬して落選し、今は立憲とは全く関係のない立場のはずだ。だが、今も隠然と影響力を持っているというのである。

「手塚氏が党に在籍している頃から、手塚氏の秘書だったX氏が“代理”として、地方議員に指示・指導するような立場にいた。そのX氏が先の衆院選後、我々が知らないうちに都連事務局長に就任し、これまで同様、運営を取り仕切るようになったのです。今回の選挙でも、事務局は中立の立場であるべきなのに、X氏が蓮舫氏側を支持するよう地方議員に働きかけているという話が入ってきています」(同)

 もともと公認権を一手に握っていた手塚氏の強引な手法に、地方議員たちは泣かされてきたと川名氏は話す。

なぜ他党に行った前議員が顧問に

「地方選挙が行われるたびに、今回は共産党と調整しなければならないなどと、地元の事情も聞かずに上位下達で通達される。公認してもらえず、落選の憂き目にあった仲間たちも大勢います。菅直人先生や松原仁先生がいらっしゃった頃はまだ良かったのですが、菅先生が引退し、松原先生が排除されてからはますますひどくなった」(同)

 X氏も手塚氏の“手先”として疎まれてきた。

「新人候補の面接などを担当し、自分の関連の印刷屋でポスターを作れなどと指示をする。なぜ国会議員の秘書が威張って好き放題牛耳っているんだという不満が、地方議員側にもともとあった」

 衆院選後、手塚氏自身が取った不可解な行動にも不満が噴出した。都連幹部会合の場で、各総支部に「顧問」を創設し、中道の落選した議員を配置する提案をしてきたという。

「そもそもその幹部会自体がおかしかった。立憲の幹部会だというのに、なぜか中道に行った落選議員たちが軒並み出席し、手塚さんが以前と変わらない形で司会進行しているのです。結局、蓮舫さんが『顧問にお金を出すこともなく、議決権もない』と言うので、顧問制度は新設されることになりましたが、決定に至るまでの過程を記事録に残して欲しいという我々側の要望を事務局が無視したため、さらに不信感が強まりました」(同)

手塚氏は取材に「公認は適正に行ってきた」

 そのうち、空席だった都連会長に蓮舫氏が就任するという話が出てきて、対抗馬として担ぎ出されたと話す。

「手塚さんの“子分”として知られる蓮舫氏がX氏とともに都連を運営していく展開になれば、以前と変わらぬ手塚さんの支配が続くことになる。それをなんとしても防がねばならないという話になりました。蓮舫さんに直接の恨みはないが、我々の窮状を知らなかったとは言わせない。こうなったのには彼女にも責任があります」(同)

 手塚氏に質問状を送ったところ、下記のような回答が届いた。

〈いつのどの公認についてご指摘をいただいているのか具体的にわかりませんが、政党として定めた手続きに則り、党本部常幹や都連常幹などに諮って適正に決定してきました。古い自民党政治を終わらせ、まっとうな政治へ変えようと戦い続ける仲間たちが、これからも皆で一丸とまとまっていけるように、真摯に謙虚に歩みを進めます〉

 はたして下剋上はなるのか。結果は15日夜に判明する見通しだ。

デイリー新潮編集部