「何かの間違いかと…」東京・八王子市の住宅街にクマ出没 すぐそばに小学校も
住宅の周りを歩き回るクマ。出没したのは東京都の八王子市です。すぐそばには小学校や住宅街もあります。地元のハンターからも「何かの間違いかと思った」と驚きの声があがっています。
■イノシシ用の箱ワナとカメラ設置…映っていたのはクマ

暗闇に映る黒い影。ゆっくりと茂みの奥に歩いていったのはツキノワグマです。別のカメラでは建物がある方へ向かう様子も。クマの姿を捉えたのは、ゴールデンウイーク中の先月29日の夜でした。
わなを設置した地元のハンター「ここに来るはずのないものが映っていたので、ここに来たのはびっくり」
クマが撮影されたのは東京・八王子市。JR八王子駅からおよそ6キロの場所です。去年からの目撃情報などを青色で示した地図で見てみると、今回のクマは、これまでよりも市街地に出てきていることがわかります。
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こちらが発見された場所。すぐ隣には小学校が。周辺には住宅街もあります。クマが映っていたカメラの近くには箱ワナも設置されています。設置した地元のハンターに話を聞くと…
わなを設置した地元のハンター「狙いはイノシシ。最初は何かの間違いじゃないかと思いましたけど、何回見てもクマなので」
地元の農家からイノシシの被害を受けていると依頼があり、エサが入った箱ワナとカメラを設置。ところが今月10日に確認したところ、映っていたのはクマでした。
わなを設置した地元のハンター「痕跡はたまに発見するけど、猟をしている時にクマに遭遇したことはない。みんな驚いている。クマがいることはわかっていたんですけど、ここまで出てくるかと驚き」
近所に住む人も。
近隣住民「びっくりしました。八王子って。八王子だって衝撃、クマは」
その後、クマの行方はわかっていません。
近隣住民「日中も行動してるって、夜ばかりじゃないみたいなことも。これから気をつけていかなくちゃ。生ゴミも袋にいれて、網をかけているだけだからそれだけじゃダメなのかな」
八王子市在住「怖い。子どもたちも学校も近いし」
■エサを見つけた場所に“執着する危険性”

八王子市によりますと、今回出没したのは体長1メートル以上の成獣のツキノワグマ。なぜ都内の市街地に出没したのか。
クマの生態に詳しい 岩手大学農学部・山内貴義准教授「東京近辺の西側の山に出没が続いていて、いま出没している個体は、昨年の行動域の一つになってしまった人里や街周辺に、ふと出てしまっているのがいまの状況」
そして、エサを見つけた場所に“執着する危険性”があるといいます。
クマの生態に詳しい 岩手大学農学部・山内貴義准教授「クマはイノシシ用のワナに近づいた。エサとなるような物を発見してしまうとそこに逆に執着してしまう。一時的に里に居ついてしまって出ることもあるので、山ではもちろん警戒する必要がある。場所によっては里でもきちんと対策をする必要がある」◇

市は、イノシシ用のワナの近くに新たにクマ捕獲用の箱ワナを設置。警戒を続けています。
