W杯選考レースを大仕事で締めくくった鹿島GK早川友基「やれることはやってきた。あとは待つだけ」
[5.10 J1百年構想リーグ第16節 横浜FM 1-1(PK4-5) 鹿島 日産ス]
「勝ち点0」で終わりかねない一戦を、抜群のシュートストップで「勝ち点2」に変えた。鹿島アントラーズGK早川友基は1-1で迎えた後半アディショナルタイム6分、相手の決定機を右手一本で阻むと、そのまま迎えたPK戦でもMF宮市亮のキックを阻む大仕事。日本代表W杯メンバー発表直前の試合であらためて存在感を示し、「このシーズンを始めてやれることはやってきたかなと思う。あとは待つだけ」と胸を張った。
今大会での進化を象徴するような「勝ち点2」だった。百年構想リーグ限定で行われているPK戦はこの日が4回目。開幕節のFC東京戦、第9節の水戸戦は一度も止めることができずに敗れていたが、第14節・町田戦で1本を止めて初勝利に導くと、この横浜FM戦も3人目の宮市のキックに立ちはだかった。
早川のPK戦で際立つのは相手キッカーごとに変わる駆け引きだ。「いろいろとやれるいい機会なので。いろんなことを試せるからこそ自分のプレーの幅を広げられる」。時にはGKスキルの根幹とも言えるパンチングへのテコ入れも辞さず、より良いパフォーマンスを求めてきた。水戸戦ではボールに触れられながらもシュートに力負けする場面が見られたが、最近のPK戦ではより前重心の横っ飛びでセーブ。効果的にボールに力を伝えて弾き出す場面が見られ、そのチャレンジがは着実に成果を挙げている。
またこうしたチャレンジをPK戦だけでなく、試合中の配球やポジショニングなど多方面にわたって行えているのが今の早川の凄みだ。J1百年構想リーグで最少9失点という結果をキープしながら、自身の成長のためにチャレンジを続ける--。言葉以上に難しい両立だが、こうしたチャレンジを重ねられている背景にはチームメートの支えもあるという。
「いろいろとトライする中でエラーやミスはあるけど、チーム全員がそこに対してネガティブではなく、トライしていくことで成功した時にプレーを選択できる幅が広がる。パスミスもあるけどみんなタイムラグなく守備をしてくれるので、そういったところに感謝しているし、それ以外でもいろんなトライができているからチームとしてやれる幅が広がってきていると思います」(早川)
そうして手繰り寄せた勝ち点2により、チームは残り2試合で2位のFC東京との勝ち点差を4とし、J1百年構想リーグEAST制覇に王手をかけた。「内容が悪かっただけにすごく価値のある『2』かなと思う」。そう手応えを語る早川にとっては、今月15日のW杯メンバー発表に向けても大きく弾みのつく活躍となった。
「チャレンジすることができたシーズンだったのであと2試合あるけど、そこは継続してやっていきたい。もし日本代表に選ばれればまた舞台が違ってくるので、そういったところの判断を考えていかないといけないけど、自分なりにやれることをやってきたと思える時間だった」。昨年7月の初招集以降、着実に重ねた信頼でメンバー入りはほぼ当確。「あとは待つだけ」の思いで初の夢舞台に突き進む。
(取材・文 竹内達也)
「勝ち点0」で終わりかねない一戦を、抜群のシュートストップで「勝ち点2」に変えた。鹿島アントラーズGK早川友基は1-1で迎えた後半アディショナルタイム6分、相手の決定機を右手一本で阻むと、そのまま迎えたPK戦でもMF宮市亮のキックを阻む大仕事。日本代表W杯メンバー発表直前の試合であらためて存在感を示し、「このシーズンを始めてやれることはやってきたかなと思う。あとは待つだけ」と胸を張った。
早川のPK戦で際立つのは相手キッカーごとに変わる駆け引きだ。「いろいろとやれるいい機会なので。いろんなことを試せるからこそ自分のプレーの幅を広げられる」。時にはGKスキルの根幹とも言えるパンチングへのテコ入れも辞さず、より良いパフォーマンスを求めてきた。水戸戦ではボールに触れられながらもシュートに力負けする場面が見られたが、最近のPK戦ではより前重心の横っ飛びでセーブ。効果的にボールに力を伝えて弾き出す場面が見られ、そのチャレンジがは着実に成果を挙げている。
またこうしたチャレンジをPK戦だけでなく、試合中の配球やポジショニングなど多方面にわたって行えているのが今の早川の凄みだ。J1百年構想リーグで最少9失点という結果をキープしながら、自身の成長のためにチャレンジを続ける--。言葉以上に難しい両立だが、こうしたチャレンジを重ねられている背景にはチームメートの支えもあるという。
「いろいろとトライする中でエラーやミスはあるけど、チーム全員がそこに対してネガティブではなく、トライしていくことで成功した時にプレーを選択できる幅が広がる。パスミスもあるけどみんなタイムラグなく守備をしてくれるので、そういったところに感謝しているし、それ以外でもいろんなトライができているからチームとしてやれる幅が広がってきていると思います」(早川)
そうして手繰り寄せた勝ち点2により、チームは残り2試合で2位のFC東京との勝ち点差を4とし、J1百年構想リーグEAST制覇に王手をかけた。「内容が悪かっただけにすごく価値のある『2』かなと思う」。そう手応えを語る早川にとっては、今月15日のW杯メンバー発表に向けても大きく弾みのつく活躍となった。
「チャレンジすることができたシーズンだったのであと2試合あるけど、そこは継続してやっていきたい。もし日本代表に選ばれればまた舞台が違ってくるので、そういったところの判断を考えていかないといけないけど、自分なりにやれることをやってきたと思える時間だった」。昨年7月の初招集以降、着実に重ねた信頼でメンバー入りはほぼ当確。「あとは待つだけ」の思いで初の夢舞台に突き進む。
(取材・文 竹内達也)
