戦略的に謝らない人が増加?トランプ氏の影響も?「謝ったら死ぬ病」がさらに“厄介”に…「『絶対に非を認めてはいけない』と強迫観念を持つ人が増加」専門家が解説

「謝ったら死ぬ病」と呼ばれる“絶対に謝らない人々”が2026年、さらに厄介な状態に進化している。一体、なぜ・どのような状態になっているのだろうか。
ニュース番組『わたしとニュース』では、その実態や背景を心理学者が解説。さらに“話し方のプロ”が「どうしても謝らなければならない場面」で必要なマインドを伝授した。
「謝ったら死ぬ病」なぜ進化?

ミスをしても絶対に謝らない人のことを、SNSでは「謝ったら死ぬ病」と呼ぶが、心理学者・官公庁カウンセラーの舟木彩乃氏によると、2026年はさらにパワーアップした“戦略的に謝らない人”が増えているそうだ。
「2025年まではどちらかというと、自己防衛のための『謝らない』だったが、2026年からは『戦略的拒絶』という、より高度で冷徹な心理戦のような形に進化している印象がある。現在は無知ゆえに謝らないというよりは、戦略的に謝らない方が増えているのではないか」(舟木彩乃氏、以下同)
その「謝らない」スタイルが2025年〜2026年にかけて進化した一人に、アメリカのトランプ大統領を挙げる。2025年は、相手を打ち負かす「言葉のドッグファイト」で謝罪を回避していたというが、2026年は「権力で強引に解消」し謝罪を不要にしていると話す。
「2025年までは批判に対して『フェイクニュースだ』と即座に反撃し、謝罪を拒否することで支持層の士気を高めていた。2026年からは謝らないスタイルで、しかもそのスタイルを“現実的に再構築”してしまっている印象。過去の発言や方針が矛盾していても謝罪して修正するとかではなく、権力を行使して『結果こそが正解である』という既成事実を作ってしまっている」
「例えば『戦争はやらない』と前は言っていたのが、無理やりにでも正しかったというふうに。謝らないというよりは、むしろこれが正義だと覆してしまう」
舟木氏は、こうした“進化”は政治家に限らず一般社会でも増加傾向にあると指摘。その背景にあるのがSNSの存在だ。
「1度のミスがSNSで拡散され、社会的に抹殺されるリスクが極めて高くなっているため、『絶対に非を認めてはいけない』と強迫観念を持つ人が増えている。また、SNSで自分と同じ意見の集団に閉じこもりがちで、『自分は正しく、悪いのは外の敵』という認知の歪みが加速している。そのため『謝ったら死ぬ病』は、残念ながら今後増える可能性が高い」
“話し方のプロ”が伝授「どうしても謝らなければならない場面」で必要なマインド

では、生活の中で「どうしても謝らなければならない場面」に直面したとき、どのように振る舞うべきなのだろうか。話し方トレーニングkaeka代表、“話し方のプロ”千葉佳織氏は「そもそも相手に伝えたいから伝えるのではなく、相手に伝わるように伝えることが大事」と前置きした上で、相手の納得が得られやすい「謝罪時の4つのポイント」を解説した。
「(最初に)マインドとして大切なのは、自分の責任であるという前提を持つこと。他責ではなく、自分は何かしらミスをしてしまったと反省する。この気持ちがこもっているかこもっていないかで、言葉の節々に出る」(千葉佳織氏、以下同)
そして、「実際の謝罪」で、まず行うべきなのは…。
「まず何があっても最初に謝罪する。理由などを長く話して謝罪しても言い訳しているように聞こえてしまうため、まずは『ごめんなさい』と言う」
「次に、謝罪内容を具体的に伝える。『申し訳ございません、これから頑張ります』だと何も考えていない感じ。具体的に伝えることで、『ちゃんと反省できているな』と認識してもらう」
「そして、次のステップを具体的に伝えていく。変わる意思があることが相手に分かる具体性が重要」
(『わたしとニュース』より)
