加藤史帆(撮影:はぎひさこ)

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 4月23日よりCBCテレビ「ドラマトリップ」枠で放送がスタートする『その天才様は偽装彼女に執着する』。本作は、天才プログラマー・若月郁(今野大輝)と、彼に翻弄されながらも“偽装彼女”として奮闘するヒロイン・星野凛の姿を描くラブコメディ。その凛を演じているのが、加藤史帆だ。

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 日向坂46を卒業してから1年以上が経ち、俳優として着実にキャリアを重ねている加藤。普段はバトル系の少年漫画を好むという彼女が、胸キュン要素満載の本作にどう向き合ったのか。役作りの裏側や、笑いが絶えなかったという撮影現場での青春エピソード、そしてファンへの熱い思いなど、等身大の言葉で語ってもらった。

ギャップを乗り越えて挑んだラブコメヒロイン

ーーまずは、本作のオファーを受けたときの率直な感想から教えてください。

加藤史帆(以下、加藤):「ラブコメだ! 楽しそう!」と思いました(笑)。お話をいただいてすぐに原作を読ませていただいたのですが、普段あまりラブコメ作品に触れないこともあり、すごくキュンキュンして……「かわいい!」と感じました。

ーーご自身もすっかり作品の魅力にときめいてしまったのですね(笑)。普段はあまりラブコメは読まれないのですね。

加藤:少年漫画のようなバトル作品を中心に読んできて、そういった作品に触れる機会が多く、原作を読ませていただいた時は、キュンキュンが止まらなかったです。

ーー今回演じる星野凛は、そんなラブコメのヒロインです。どのような女の子だと捉えていますか?

加藤:とても真面目で一生懸命、思わず応援したくなるような女性だという印象を受けました。落ち込むことがあってもあまり表には出さず、笑顔でいようとする部分は自分と似ているかもしれません。

ーー加藤さんご自身も、バラエティ番組などではいつも明るいキャラクターのイメージがあります。

加藤:落ち込むことがあってもあまり周囲に見せないところは凛に重なる部分があり、共感しながら演じさせていただきました。

ーー内面的な部分で共感できたのですね。凛を演じる上で、役作りで特に意識されたことはありましたか?

加藤:本読みの際に、監督から「凛ちゃんはシャキシャキ、パキパキしている子だ」というご指導をいただきました。私自身は、どこか“ゾンビ”のように脱力して生きているところがあるので……(笑)。だからこそ、歩き方をきちんと正したり、ハキハキ喋ったりという基本的な振る舞いを強く意識しました。テンション感も含めて普段の自分とはギャップがあったので、現場でも気を抜かず、常に明るい気持ちで過ごすように心がけていました。

視聴者目線で凛の“ときめき”を代弁

ーー普段の“ゾンビ”なご自身を封印して臨まれたのですね(笑)。主人公の郁は、天才でありながら大きなギャップを持つキャラクターですが、ヒロインとして彼と向き合ってみていかがでしたか?

加藤:郁はギャップのあるキャラクターで、凛はキュンキュンしっぱなしでした。だからこそ、私の演じる凛が「視聴者さん目線」になるように意識して、お芝居に臨みました。

ーー撮影中、加藤さんご自身も郁に心を奪われてしまう瞬間はありましたか?

加藤:セリフ量が多く、「しっかりやり切るぞ」という緊張感のほうが勝っていました(笑)。今野さんのファンの方にとっては、毎週絶対に目が離せない、よりときめきに溢れたドラマになっていると思います。

ーー現場の雰囲気はどのような感じだったのでしょうか。

加藤:スタッフの皆様が本当に温かい方ばかりで、常に朗らかな空気が流れていました。今野さんとは今回が初共演だったのですが、ほんわかした雰囲気を持つ方で。現場全体がとても穏やかだったので、私も主演としてのプレッシャーや緊張をあまり表に出さずに、自然体で頑張ることができたと思います。

ーーお二人ともアイドルとしての活動経験があるという共通点がありますが、現場でそういったお話をされることはありましたか?

加藤:今野さんがちょうどライブツアー中だったので、「ライブってどんな感じですか?」と、少しお話しさせていただきました。

「まさに青春そのもの」香音とのタピオカエピソード

ーーアイドル経験者ならではの会話もあったのですね。紗矢役の香音さんは劇中では凛の恋を揺さぶる恋敵でしたね。

加藤:紗矢ちゃんはとてもかわいいのですが、かなりの小悪魔で、とんでもない行動に出る女性。でも、演じている香音ちゃんはユーモアがあり、底抜けに明るい方で、すぐお友達になれました。一緒に夜ご飯を食べに行ったり、ランチをしたりと、撮影が終わった今でも連絡を取り合っています。

ーーライバル役とは裏腹に、すっかり仲良しになられたのですね。現場でも香音さんに助けられた瞬間があったとか。

加藤:そうなんです。香音ちゃんの明るさに救われた瞬間が幾度もありました。セットでの撮影が多かったのですが、現場の近くにタピオカ屋さんがあり、香音ちゃんと2人で買いに行って飲んだりしました。まるで高校時代に戻ったかのような時間が懐かしく、とても癒やされました。まさに青春そのものでしたね。

アイドル時代の経験を糧に、さらなる挑戦へ

ーー青春の1ページのような、素敵なエピソードですね。加藤さんはここ1、2年の間でドラマ出演が続いていますが、ご自身の中で俳優業への手応えや、オファーが続く実感はありますか?

加藤:毎回お仕事が決まるたびに嬉しいですし、応援してくださるファンの皆様が、自分ごととして喜んでくださるのが何よりの励みです。ファンの方が喜んでくださる姿を見るたびに、「もっと頑張ろう」「期待に応えたい」という気持ちが強くなります。グループを卒業して1年ほど経ちますが、卒業後も変わらず応援していただけることは、本当に奇跡のようなことだと感じています。だからこそ、その方たちのためにも頑張りたい。自分自身のスキルもお芝居もまだまだなので、さまざまな経験を積みたいと思っている時期に、連続で機会をいただけて、本当に幸運だと思っています。

ーーアイドル時代に培った経験が、今のお芝居に活きていると感じることはありますか?

加藤:グループに在籍していた頃、大きな壁に何度も直面し、それを乗り越えてきたので、少なからず度胸は培われたと思います。元々は極度の「おどおど人間」だったのですが、たくさんの方の前でお話しさせていただく経験を通して、ようやく普通の人間レベルになれました(笑)。グループでアイドルをやっていたからこそ、『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(MBS)で初めて連ドラの主演をさせていただき、そこからお芝居に深く興味を持つようになりました。アイドルをやっていなければお芝居にも出会えていなかったので、心から感謝していますし、今の自信にも繋がっています。

ーー役者としての今後の目標を教えてください。

加藤:今はとにかく「お芝居が上手になりたい」という気持ちでいっぱいです。これまで恋をする役柄を多く経験させていただいているので、今度は現在のイメージからは遠い、サイコパスのような役柄や、アクションにも挑戦してみたいです。

ーー加藤さんの新たな一面が見られそうで楽しみです。プライベートなどで挑戦したいことはありますか?

加藤:英会話を本格的に学びたいと考えています。今は教習所に通うのに必死で、全然勉強できていないのですが(笑)。車の運転ができるようになりたくて、仮免が取れたのでもうすぐです。それが終わったら英会話を始めたいです。旅行先で運転をして、英語を流暢に話せたら、もっと人生の価値観が広がるだろうなと想像しています。

ーー最後に、ドラマを楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

加藤:いつも応援してくださりありがとうございます。今回の作品は「ザ・ラブコメ」といったテイストで、とても甘いシーンがちりばめられています。ご覧になる方も思わず照れてしまうと思いますが、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。(文=玉置正義)