もしかしたらこれは世代ギャップのみならず、これまでひとりひとりどんな人生を歩んできたかというところも、トイレ問題に影響を与えているのかもしれません。

◆この出来事から学んだ若い世代の傾向

 かつてTBSでアナウンサーをしていたときは、夕方のニュース番組で全国各地から中継などをすることも多かった私。当時は今ほどコンビニエンスストアの数も多くなく、地域によってはどこかでお手洗いをお借りするなんてことはなかなか至難の技でした。

 困り切って、ご親切な方のご自宅にて手洗いをお借りしたことも何度かありました。その節は本当にありがとうございました。海外出張で山奥などに行った際は、スタッフみんな草むらで、なんてこともあったくらい。

 トイレは私にとっては死活問題。できるときに済ませておく習慣が、何年経ってももう染み付いてしまっているのです。

 しかし! おそらく今の若い子たちはトイレ問題で切羽詰まった経験があまりないのかもしれませんね。それは本当に幸せなこと。和式があいていても、洋式があくまで待てる心の余裕が持てているということなんですよね。

 あと、和式があいていると気づいた際、まったく知らない人に「どうぞ」や「あいてますよ」とスムーズに言えるかどうか。ここも分かれるところでしょうか。

 今の若い人は他人に話しかけるのを極端に嫌がるとも聞きます。私がいきなり「和式使っていいですか」となんの抵抗もなく話しかけちゃうのも、もう世代が違う証拠なんだろうな。

 いやー、トイレ問題、みんないろいろあるね。勉強になった出来事でした。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne