「知らないことばかりでショックを受けて映画を撮った」新庄市生まれ監督が描く不妊と向き合う映画が鶴岡で上映
鶴岡市の映画館で11日から、東京国際映画祭にも公式出品されたある作品の上映が始まりました。新庄市生まれの女性監督が設定したテーマは、身近な友人の病気がきっかけでした。
映画「藍反射」は不妊の要因の一つとされる「排卵障害」と診断された20代の女性が、自分の生き方を見つめ直していく姿を描いた作品です。
去年開催された「東京国際映画祭」に公式出品されるなど高い評価を獲得し、県内では11日から鶴岡市の映画館で上映が始まりました。
これを記念して先週末は監督やスタッフによる舞台あいさつが行われました。
監督を務めた野本梢さんは、新庄市生まれの埼玉育ち。現在は、東京を拠点に活動していますが、母方の実家がある新庄には毎年里帰りしています。
「新庄まつりに毎年来ていて夏の疲れを癒やすような場所になっている。日本酒が大好きで山形の日本酒を飲み交わして語らう時間が自分にとって大事」
野本さんは今回の映画で妊娠しにくい体質であることを診断された20代の女性を主人公に設定しました。そのきっかけは、高校時代からの友人が26歳の若さで早発閉経と診断されたことです。
「同じ女性だし身近な友人の話なのにまったく知らないことばかりでショックを受けて映画を撮った」
映画で描かれているのは「排卵障害」の一つである「多嚢胞性卵巣症候群」通称「PCOS」や「生理不順」といった自らの体の異変に直面する15歳と25歳の女性の葛藤と成長です。
「主人公たちを追い込む形にはしたくないと思ってできるだけ実際に悩んでいる人が直面しているものをすくいあげることに重きを置いていこうと意識した。自身が悩んでいる人にも見てもらいたいが、身近な人に寄り添うきっかけになったり、気軽に見に来てもらいたい」
18日と19日には、鶴岡市の上映会場で映画を制作するきっかけとなった友人で気象予報士の千種ゆり子さんも登壇し野本監督と一緒に舞台あいさつが予定されています。
「祖母が高齢ではあるが新庄市から鶴岡に来たいと言っているみたい。映画を見てもらうのもほぼ初めてなんですけどこういう機会をもらえたのも山形で上映できたからだと思う」
映画「藍反射」は鶴岡市の「鶴岡まちなかキネマ」で24日まで上映されます。期間中は、野本監督の過去の作品も鑑賞することができます。
