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 西武のドラフト2位・岩城颯空(はくあ、22)が新たな守護神として存在感を増している。開幕から13日までに6試合に登板。投球内容は全体の7割を超える直球を軸に、スライダーとフォークを織り交ぜ、4セーブはソフトバンク・杉山と並んでリーグトップにつける。ルーキーとは思えない落ち着きのある投球で、すでにチームに欠かせない戦力となっている。

 富山商から中大に進学。甲子園出場経験はないが、高校3年夏の富山大会2回戦では12者連続奪三振を記録するなど注目度は高かった。

 一体どんな投手だったのか。岩城が投手としての基礎を習ったと慕う、富山商高の前崎秀和監督(48)は「いまではガッチリ(1メートル81、95キロ)していますけど、高校入学時は筋力が全然なくて…。当時は自分の体を支えることが全くできない状況でした。持って生まれたものだけで投げている感じでしたね」と教えてくれた。

 プロ入り後の登板もチェックしているという前崎監督は岩城の特長について「真っすぐで三振が取れるのは強みですね。フォームは高校時代からあまり変わっていませんね。“おじさん投げ”というか、最近のオシャレな感じではないです」と苦笑い。「タイミングが取りづらく、リリースポイントが前なので打者は差される感じがあるんだと思います」と続けた。

 「当時はいまと違って変化球が得意だったんですよ。いまは自分でも(変化球が)下手くそと言っていますが、高校時代はスライダーも強く、変化球でカウントも、空振りも取れていましたね」と懐かしそうに振り返っていた。

 富山では地元紙に活躍が掲載されるなど、故郷でも期待は日を追うごとに高まっている。くしくも今年のオールスター第2戦は富山で7月29日に開催予定。前崎監督は「タフな選手ですが、まずはケガなく1年通してチームに貢献してほしいですね」と夏の再会を楽しみにしていた。(西武担当 河西 崇)