「アレパパワー」でWBC初優勝のベネズエラ代表…その後日本のベネズエラ料理店に問い合わせが殺到中
WBCでの活躍で料理に注目が集まる!?
侍ジャパンが連覇の偉業に挑んだ第6回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、決勝でアメリカ代表を下したベネズエラ代表が初優勝という形で幕を閉じた。そんな悔しい結果に終わったWBCだが、最中に見られた参加各国の応援ツイートはさまざまな種類があり、その投稿を見ることはWBCを見る醍醐味のひとつになっていた。
特に話題になったのは、優勝したベネズエラ代表の応援ハッシュタグAREPA POWERだ。AREPA(以下、アレパ)はベネズエラの国民料理で、アレパを食べていいプレーをしようという願掛けだったのだという。
そのかいあってか、素晴らしいプレーで優勝したベネズエラ代表。そんな彼らが食べたアレパを食べてみたいと思っている人は多いのではないだろうか。
ベネズエラ料理を専門に扱うキッチンカー「TOKYO AREPA」を営むマルケスさんに今回のWBCでベネズエラが優勝したことについての反響や、ベネズエラ料理の特徴、日本ではどこで食べられるのかなどについて話を聞いた。
「ベネズエラでは野球は国民的なスポーツで、日本の巨人と阪神のように国民の多くが注目するチームがあります。そういう事情もあり、優勝したときにはベネズエラが休日になるほどのお祭り騒ぎになりました」(マルケスさん、以下同)
国をあげてWBC優勝をお祝いしているベネズエラ。日本では準々決勝で日本代表を直接対決で下していることもあり、肩身の狭い思いをしているのかと思いきや、日本代表との対戦後に多くの日本人から問い合わせがあったのだという。
「WBCでベネズエラ代表が日本代表と対戦することが決まってから、私たちのキッチンカーがどこで営業しているのかや、ベネズエラ料理を食べられる場所を探しているという問い合わせがいくつもありました。ベネズエラ料理を知りたいと思ってくださる方が増えて本当に嬉しいです」
そもそもベネズエラ料理にはどんなものがある?
そもそも、ベネズエラ料理にはどんなものがあるのかを知らない人のほうが多いだろう。マルケスさんに尋ねると、代表的なものをいくつか教えてくれた。
「ベネズエラ料理で一番有名なものはアレパです。とうもろこし粉で作った薄い生地を焼いて、その間に肉や野菜、チーズなどを挟んで食べる料理です。中に入れる具材によって名前が変わるので、チキン、アボカドなどを入れるときはレイナペピアーダ、細切りにした煮込んだ牛肉とチーズを入れるときはペルーアと呼んだりします。
アレパは、昔から『AREPA POWER』というスローガンが応援に使われるほど、ベネズエラにとって欠かせない料理です。ほかにも、とうもろこし粉を使った生地で肉を包んだものを揚げるエンパナーダや白米、黒豆の煮込み、細切りにして煮込んだ牛肉、調理用バナナのプランテーンを1つのプレートに盛り付けたパべジョンという料理も有名です」
どれも美味しそうな料理ばかりだが、日本でベネズエラ料理を提供している店舗は見たことがない。どこに行けば食べられるかを聞くと、返ってきたのは意外な答えだった。
「私たちのキッチンカーに来て食べてもらうのもいいですが、自分でとうもろこし粉を買って作ってみるのが一番おすすめです。私たちは非遺伝子組み換えのとうもろこし粉を通販で販売していますので、それを買っていただいて、自分好みの挟む具材を用意して食べたり、家族や友人と手巻き寿司パーティーのようにアレパパーティーを開いたりすると楽しいと思います。
アレパはパンのように発酵させる必要がないので手軽に作れます。生地の作り方レシピもつけていますのでぜひ日本人の皆さんにアレパを食べてみてほしいです」
そんなマルケスさんのキッチンカーTOKYO AREPAは、今月18日に立川のクラフトビール店でアレパを提供するという。
WBCではライバルだったベネズエラだが、試合が終わった今、アレパを食べて友人になるのも悪くはないかもしれない。
