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4月の食品値上げは半年ぶりに2000品目を超え、家計にとっては厳しい春となりそうです。さらに、緊迫する中東情勢による燃料価格の高騰も懸念されており、家計と企業の双方が「出口の見えない物価高」に直面しています。

【写真を見る】「値上げにマヒしている」消費者から嘆きの声…止まらぬ物価高、家計と企業を直撃

半年ぶりの大規模値上げ

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、4月の食料品の値上げは2798品目。このうち、マヨネーズやドレッシングを中心とした調味料が1514品目、即席麺やカップスープなど加工食品が609品目となり、値上げ商品が2000品目を超えるのは半年ぶりです。

(買い物客)「値上げにマヒしている。だからまとめ買いしようとかそういう考えもない」「仕方がないのかなと半分思うけど、困るものは困りますね」

メーカーでは4月1日の納品分や出荷分から値上げとしているため、大分市のスーパー「サンライフメロン店」では、本部からの指示を受けて順次、価格を変更しています。

青山紘道店長:
「1週間以内に、また徐々に値上げの指示が来るかと思います。お客様にはリーズナブルな価格で商品をお買い求めいただきたいので、企業努力しかあとはないと思っています」

嗜好品も直撃「加熱式たばこ」増税

値上げの波は嗜好品にも及んでいます。「加熱式たばこ」が防衛予算のため、1日から増税。それに伴い、メーカー各社は1箱あたりおよそ20円から50円値上げしました。「紙巻きたばこ」の税率と同じ水準に近づけるため、10月も増税となる見込みです。

トキハ本店・深田晶子さん:
「値上げの前に駆け込みの需要があって、まとめて買われるお客様も結構いらっしゃいました」

(愛煙家)「40円くらい上がった。生活費が困るなと思っています」「禁煙を考えますよね。まとめ買いしたので、それが無くなり次第どうしようかなと」

警戒強める物流現場

一方、緊迫する中東情勢の影響に頭を悩ませる企業も出ています。大分市に本社を置く配送会社「コープサービスおおいた」では、毎日136台のトラックを稼働させています。配送員を確保するため去年、普通免許で運転できるガソリン車の割合を6割に増やしたばかり。それだけに燃料価格の動向に警戒を強めています。

配送事業本部 黒木伸悟本部長:
「燃料費が仮に20円アップしただけでも、月に50万円のコスト増になり、厳しい状況になる。1円でも2円でも安くなると負担が軽くなるのですが…」

会社では、配送ルートの見直しや荷物の積み込み作業など、自社対応を進める対策を検討しています。

配送事業本部 黒木伸悟本部長:
「以前と比べると消費者側の購入品数が減少している。売り上げに対しての配送委託料をいただいているので、できる限りのことをしてコストを抑えたい」

中東情勢や円安の影響で、年後半には値上げ再燃の可能性があり、家計や経営のやりくりに頭を悩ます日々が続きそうです。