「(ベテランになっても)生き残れている選手は歳を取ってから調整するのではなくて、自分を常に追い込み続けて、努力しているんだなと感じた。自分自身もどれだけ長くやれるのかは分からないけど、第一線でやり続けたいなら、努力を続けていかないといけないんだなと痛感しました」と日本代表を長く担い続けてきた2人の姿から学んだことを生かし、鎌田は2カ月半後には最高の状態を作り上げる覚悟だ。

 イングランド戦でその大きな布石を打ってくれれば理想的。遠藤航、南野拓実、久保建英といった主力たちが揃って負傷離脱している今、ゲームをコントロールできるのはやはり鎌田だ。イングランドの前日会見に登場したエリオット・アンダーソンも、鎌田と三笘の名前を挙げて能力の高さを認めていた。その分、マークは厳しくなるかもしれないが、持ち前のサッカーIQの高さで巧みな駆け引きを見せ、相手の隙を突いたパス出しやシュートを見せつけるしかない。

「大舞台では思い切って一つ、いいプレーというか、自分が仕掛けたタイミングでいいことができると、一気に気持ち的にも楽になる。しっかり怖がらずにやることが大事かなと思います」。ウェンブリー決戦への心構えを説いた背番号15。日本の命運を左右するのは、やはり鎌田だ。彼の一挙手一投足から目が離せない。

取材・文=元川悦子