◆40歳オジサンが選ぶなら『FHB/エフエイチビー』

 では、40過ぎたオジサンはどんな小物、時計を選べばいいのか?こちらもラグジュアリーに進めば数十万、数百万と天井しらずですが……あえてコスパのいいおすすめブランドを挙げるなら『FHB/エフエイチビー』がいいでしょう。

・F903-SWR-BK 4万2900円

『FHB/エフエイチビー』は時計ブランド、元々機械式時計として設計していたデザインがあったのですが70年代におきた「クォーツショック」によってスイス時計ブランドは壊滅状態。

 当時、時計は歯車とゼンマイで職人が作り上げる高級品でしたが、日本のセイコーによって10分の1以下の価格で高品質の時計が生産される事態に。『FHB/エフエイチビー』もそこで計画頓挫したのです。

 しかし、現代においてその設計図を利用し低コストのクオーツ時計を制作しているのが、今のFHBです。元々ラグジュアリーとして設計されたデザインなので存在感も抜群。一見するとクオーツの数万円クラスとは思えないほどの出来です。

◆おすすめできないブランドァCOACH/コーチ』

 アメリカニューヨークで創業されたレザーブランドである『COACH/コーチ』。60年代に野球のグローブから着想を得たグラブタンレザーで一世を風靡。深みのある光沢と超耐久性が評価されており現代でも「オールドコーチ」として古着市場では大人気です。何十年経っても使用に耐えられる強烈な耐久性はここ以外なかなか見かけない。

 レザーから始まりハイエンドなアパレルまで手がけるCOACHですが、立ち位置としてはラグジュアリーではなくあくまで「アクセシブル・ラグジュアリー」。プライスを見ると分かる通り、ルイヴィトンやセリーヌなど西欧のラグジュアリーと比較するとかなり安いです。

 しかしながらそれらユーロ・ラグジュアリーと同じような出店位置を狙い、広告展開も巧みなため「ラグジュアリー」として認識しているオジサンも。もちろん悪いブランドではないですが「ドヤれる」ブランドとはなかなか言えないかな……。

 他ラグジュアリーと比べアパレルやバッグのデザインはややマス向けで早いトレンドとは言えない。もちろんそれがいいところではあるのですが、「一点豪華」などを考えるならもう少し攻めたいところです。

◆40歳オジサンが選ぶなら『RRL/ダブルアールエル』『CISEI/シセイ』

 では「どこがおすすめか?」といわれると、当然ルイヴィトンやセリーヌなどの本気のラグジュアリーは桁が変わってしまう。似たような価格帯でギリギリ買える、となるとRRLなどはどうでしょう。

 ラルフローレンのヴィンテージ特化ライン。本格的なヴィンテージレザーを使用したトラベルバッグや分厚く頑丈なミリタリー、ケーブルニットなどコーチよりもほんのり土臭く高級感をプラスしたイメージ。どちらかというと女性に人気のあるコーチと比べこちらは完全に男性向け。オジサマに似合うカジュアルラグジュアリーなラインナップとなっています。

 また、ヨーロッパ風の洗練されたバッグが好みなら『CISEI/シセイ』などはどうでしょう。日本人のデザイナーながらフィレンツェに工房を構えアルティジャナート(職人的手作業)なモノ作りをしているブランド。値段はかなり高いですが、同クオリティでブランドネームがつけば3倍してもおかしくないくらいのものばかり。おすすめです。

 以上、40過ぎてるオジサンが買っちゃいけないブランド5選でした!

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)