高市政権で“ブラック霞が関”は変わるのか 早期退職の官僚は9年前と比べ3倍強
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が今年の新語・流行語大賞になった高市早苗総理大臣。内閣を支える官僚らの働き方は実際どうなのか。15日放送のテレビ朝日系「モーニングショー」で取り上げた。
霞が関の官僚たちは昔も今も国会の会期中、大臣たちの国会答弁資料作成に追われる。通産省(現経産省)に約14年勤務した元官僚の朝比奈一郎氏は「複数の上司に決裁を取って完成するのは終電以降になることも。内容について大臣等へレク(レクチャー)するが、資料完成から数時間後の翌朝に行われることも」と話す。こうした働きぶりが“ブラック霞が関”と言われる所以だ。
省庁のタクシー代の年間支出は、一例として、防衛省2億4730万円、財務省2億399万円(※すべてが残業によるものではない)となっている。
11月7日、衆議院の予算委員会前に高市総理は午前3時に首相公邸入りして物議を醸した。公務員である官僚らをそんな時間から働かせるのか、という批判である。それ以降、総理は宿舎で作業することが増えたという。官僚は夜に宿舎へ資料を持っていき、ボックスに入れる。資料を入れた合図としてインターホンを鳴らすというのが手順になっている。ハードワーク自体は変わっていないようだ。
官邸関係者は「高市総理は自分で資料を読み込むタイプで、本当に必要なポイントだけ秘書官が総理の耳に入れる。レクが少ないので官僚側の負担は軽いが、それでも、日付が変わる前に帰れればラッキー」と総理の仕事ぶりを明かす。高市氏が総務大臣時代にやり取りしていた官僚によれば「割とサクサクと自分で動くタイプ」とのこと。
国家公務員の年間の超過勤務時間は、2023年は382時間、2024年は376時間となっており、早期退職者は増え続けている。キャリア官僚の採用10年未満の退職者数、2014年度は66人だったが、2023年度は203人で過去最多となった。
朝比奈氏は、早期退職を減らすには「(政治家や省庁間の)調整業務を減らしてリサーチなどの政策立案に使う時間を増やせば、職業的魅力が増す」と語る。
