LUUPの公式Xより

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電動キックボードで違反を繰り返した男性が「運転者講習」の受講命令を無視したとして、道路交通法違反(受講命令違反)容疑で書類送検された。電動キックボードの運転者が「受講命令違反」で書類送検されたのは全国で初となる。

男性は、信号無視や歩道走行など交通違反を繰り返した。警視庁は受講命令書を手渡したほか、男性に対し電話5回、はがき2通送り、再三受講を促していた。

電動キックボードはLUUPを始め、BRJ、mobby rideなどのシェアリングサービスが普及し、より身近なものとなった。シェアではなく、購入することもできる。では、運転するのに必要な資格や条件はどうなっているのだろうか。

2023年7月までは第一種原動機付自転車、または第二種原動機付自転車に該当し免許が必要だった。法改正後、特定小型原付として扱われるようになった。それまで運転には原動機付自転車の免許が必要だったが、16歳以上であれば免許不要と緩和された。区分も原動機付自転車から、新たに設けられた特定小型原動機付自転車になる。ヘルメットは努力義務で、ナンバープレートや自動車損害賠償責任保険の加入は必須だ。最高速度は20キロ、走行場所は車道、自転車専用通行帯歩道。ただし、最高速度を6キロ以下にすれば歩道を走ることもできる。

免許不要となったことで、手軽さが増した。それに比例して、事故も増えている。2025年に起きた人身事故は警察庁の発表によると280件以上となっており、自転車の3倍だ。飲酒運転は原動機付自転車の19倍となった。

同庁は今後の対策として「悪質・危険な違反に対する交通指導の取り締まりの強化」を明示した。さらに、電動キックボードの飲酒運転でも、重大な違反をした場合は自動車の運転でも交通の危険を感じさせる恐れがあるとして、都道府県の公安委員会の判断で最長180日間免停処分にできる。

飲酒運転が増えた背景について同庁は、会社や飲食店の帰り道で気軽に短距離利用する人が多いとしている。電動キックボードのルールを知らない可能性もあるだろう。

LUUPは飲酒運転対策として、不特定の駐車ポートで、夜間帯の乗車前にアルコール検査を実施している。対象時間は22~翌6時、警備員が呼びかける。飲酒運転が発覚した場合は、アカウント停止となる。

電動キックボードの初の死亡事故も飲酒運転によるものだった。他者を巻き込むだけでなく、自身が死亡することもある。免許が必要ない、手軽に乗れるからと油断してはいけない。

今後も新たな規制がでてくるだろう。しっかりルールを把握して、安全に乗っていきたい。

文/並河悟志 内外タイムス編集部