KNB北日本放送

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アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃を受け、中東情勢は悪化し影響が広がっています。中東に進出している富山県関係の企業は、情報収集に追われています。県内では今後のガソリンなどの値上がりに不安の声が上がっています。

イランの軍事組織・革命防衛隊は2日、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を表明しました。日本は輸入する原油の9割以上を中東地域に依存していて、封鎖が長引けば、世界的な原油価格の高騰や日本への影響が懸念されます。

助田紫乃亜記者
「こちらのガソリンスタンドでは、イラン情勢の悪化を受け、きのうから急きょ3円値上げしたということです」

富山市婦中町のガソリンスタンドです。先週末のアメリカとイスラエルによるイランへの攻撃を受け、石油元売り各社が価格を引き上げたことから、1リットルあたり156円だったレギュラーガソリンを、きのう159円に値上げしました。

オートバックスエクスプレス富山南 太田弘樹 店長
「長引けば、来週もまだまだ値上げの可能性があるので不安ではありますね。値段が上がるからといって、もうかるわけはないんで。その分、仕入れ値が上がっていくんで、なるべく少しでも抑えたいのが店の気持ち」

店にはきょうも多くのドライバーが給油に訪れ、さらなる値上がりの可能性に不安の声が聞かれました。

給油に来た客
「これから非常に不安ですね。大変ですね。負担ですね。ガソリンだけじゃないですからね」

価格を調査している石油情報センターは、県内のガソリン価格について、イランへの攻撃開始やホルムズ海峡の封鎖を受け「直近の原油価格は上がっている」としています。来週以降についても「今の状況が続けば確実に上がるだろう」としています。

今後のエネルギー供給について県内企業に聞きました。

北陸電力は、火力発電所の燃料に石油も使用していますが「社として備蓄もあり、すぐにひっ迫するわけではない」としています。

原油価格の上昇による電気料金への影響については「今後の状況を注視したい」としています。また、北陸電力はアラブ首長国連邦で火力発電事業を手がけていますが、きょうまでに現地で雇用した従業員の無事を確認したということです。

富山市の日本海ガスは、原油価格の高騰を受け、LNG=液化天然ガスや、LPG=液化石油ガスも高騰するとみています。

家庭のガス料金に反映されるのは3か月遅れになるということで、現時点では、いつ頃からどの程度上がるのか、見通しは立っていないとしています。

アメリカ国務省は、エジプトやサウジアラビア、バーレーンなど、中東の15の国や地域に滞在するアメリカ人に対し、直ちに退避するよう呼びかけました。

中東では県関係企業にも影響が出ています。

YKKはアラブ首長国連邦とヨルダンに事業所があり、全ての従業員の無事を確認したということです。またリモートワークを推奨し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。引き続き情報収集を続けるとしています。