【解説】“カラカラ天気”いつまで?県内の今後の天候や降雨見通しなど…松浦悠真・気象予報士が詳しくお伝え(静岡)
(松浦 悠真 気象予報士)
ことしは特に雨不足ということになっておりまして、この60日間の降水量の平年比を見ていきますと、日本海側と太平洋側で二極化しているのがよくわかります。この色が緑色になっているところは平年よりも多いところですので、日本海側の地域ではかなり降っているという状況になっているんですけれども、太平洋側の方はオレンジ色で降水量がかなり少ないと。60日間の平年比でいうと半分以下となっているところがほとんどになっている状況ですね。
そうですね。全国的に見ますと本当に二極化があるということなんですけど…鳥海さんは全国回っていらっしゃって感じることはありますか?
(コメンテーター 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗 氏)
そうですね、最近で言うと札幌がかなり雪があって、新千歳空港と札幌を結ぶJRが運行できない。あれだけ雪に強いと言われているところにたくさん降っているという一方で、関東を含めて静岡県内を含めても、この1か月ほとんど傘を使う機会がない。そしてダム。神奈川県内ですと…ダムで普通はボートを走らせているところが、ボートが完全に使えないどころか地面になっちゃっているという…やはりそういったところで、夏の渇水はよく聞きますけど、冬のこういった状況というのは非常に珍しいなというふうに思いますよね。
(徳増 ないる キャスター)
そうですね、場所によって本当に大きく違いますね。
(松浦 悠真 気象予報士)
そうですね。県内では特に先月・1月の降水量がかなり少なくなりまして、1か月の合計の降水量ですけれども、それでも0.0ミリというところが多くなりまして、御前崎では全く降水がありませんでした。これは御前崎にとっては観測史上1月としては初めてということだったんですね。
冬の時期に静岡で雨が降りにくくなるというのは、いつも通りのメカニズムなんですね。冬の天候としては日本海側、日本海を通って湿った空気が入ってきて日本海側の山沿いのところで雪雲が発生して水蒸気がなくなります。その後、乾いた風が県内には空っ風として吹いてくるので、晴れる日が多くなるということなんですね。ただ、この冬に関しましては、この冬型の気圧配置の影響を受けやすい時期が特にありましたので、より二極化が進んだというところだったんですね。
あと、もう一つ要因として挙げられるのが、低気圧があまりなかったということなんですね。現在はこのフィリピン付近の海水の中で水温が高い状態となっていまして、このあたりが気圧が低くなっています。そこに向かってどんどんどんどん風が吸い取られていくような形になっているので、日本の南側は相対的には高気圧になっているんですね。ですから低気圧が進みにくくなってきて、1月であれば適度にこの低気圧の影響で雨が降るんですけれども、その影響もなかったので、少雨がより顕著になっているという状況なんですね。
(徳増 ないる キャスター)
今後は…どうなっていくでしょうか?
(松浦 悠真 気象予報士)
今後も、まだしばらくは雨が少ない状態というのが続きそうです。全く雨が降らないというわけではなさそうですね。まず、今週末の土曜日は、前線の影響で一時雨の予想が出ています。ただ、かなり一時的なものにはなってきそうですね。来週の半ばに予想されているのは、ここは気圧の谷が通過していきますので、比較的まとまった降り方にはなるだろうと思いますが、これまでのかなりの少雨を解消するほどの雨量には、まだ至らないんじゃないかということで、今月に関しては、やはり平年よりも晴れる日の方が多いということになっていきそうですね。
もう少し長期的な目線でいきますと、2月はこの降水量が少ない予想ですが、3月そして4月と…春に入りますと周期的に低気圧が通過していきますので、平年並みの降水量が予想されているというところなんですね。ちょっと少雨の解消までは時間がかかるかもしれないですけれども、少なくとも、この2月いっぱいはですね、異常な雨の少なさというところに対して、農作物など管理に注意が必要なのかなと思いますね。
(徳増 ないる キャスター)
心配な状況が、まだしばらく続きそうですね。
