【幻の青いシカ】17世紀後半アフリカでオランダ移民に狩り尽くされた最初の大型動物とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

写真拡大 (全4枚)

美しい毛皮を求めて大量に狩られたシカ「ブルーバック」

【ブルーバック DATA】
分類:哺乳類ウシ科ブルーバック亜科
絶滅時期:1800年ごろ
生息地:南アフリカ

光沢があって美しい青灰色の毛

 ブルーバックはシカのような見た目をしていますが、分類上はウシ科ブルーバック亜科ブルーバック属に属しています。現生種にはローンアンテロープやセーブルアンテロープがいますが、この属の名称ともなったブルーバックは1800年(あるいは1799年)に絶滅してしまいました。

 ブルーバックは南アフリカ南部の乾燥した草原で、オスとメスの2頭、もしくは5、6頭の小さな群れをつくって生活していました。ただ、食べ物や習性など詳しい生態はわかっていません。17世紀後半に発見された時点ですでに数が少なかったこともありますが、彼らの美しい毛皮に目をつけた移民たちに狩り尽くされ、18世紀の終わりには姿を消してしまったからです。ブルーバックは、アフリカで人の手により絶滅に追い込まれた最初の大型動物ともいわれています。

 このように絶滅の大きな理由ともなった美しい毛皮ですが、光沢のある青灰色という漠然としたイメージしか伝わっていません。当時殺された個体がはく製にされて多数残されていますが、色あせて、生きていた当時とはすっかり見た目も変わってしまっています。当時はカラー写真も発明されておらず、今は想像するしかないのが残念なところです。

生前の姿は想像するしかない

絶滅への誘因となった美しい青灰色の毛皮。実際どのようなものだったかはわかりませんが、やはり美しい青灰色の毛色で人気の、猫のロシアンブルーに近かったのかもしれません。

“娯楽としての狩猟”の標的にもなった

美しい毛皮を得るためだけでなく、スポーツハンティングの格好の獲物としてもブルーバックは狩られ続けました。

17世紀後半、オランダ移民が南アフリカに殺到し、数種の野生動物が絶滅に追い込まれました。ブルーバックはその最初の犠牲者とされています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明