身近な食材から未来を見つめる。大阪万博の展示で「食べること」がもっと楽しくなる!
4月13日からついに大阪万博が開催

提供:2025年日本国際博覧会協会
4月13日から大阪の夢洲(ゆめしま)にて、大阪・関西万博が開催中。158ヶ国・地域、7国際機関が参加し、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、各国から最先端技術やアイデアが集結します。
万博の会場面積は約155ヘクタールで、東京ドーム約33個分の広さ。多彩な展示や体験が楽しめるパビリオンの数は80棟以上で、1回ですべてを回るのが難しいほど見どころ満載です。
そんな大阪万博の中で、特に注目してほしい「食のパビリオン」をクックパッドニュース編集部スタッフがご紹介します。
“新しい食べ方”を考える「EARTH MART(アースマート)」

会場中央部の「シグネチャーゾーン」に位置する、茅葺き屋根が印象的なパビリオン「EARTH MART(アースマート)」。
「食を通じていのちを考える」をコンセプトに、映画『おくりびと』の脚本を手がけたことで知られる、放送作家の小山薫堂氏がプロデュースを担当しています。
この「EARTH MART」では、「マート」という名前の通り「スーパーマーケット」をモチーフにした、ひと味違った展示体験が楽しめます。
今回は、パビリオン内に設置された約20個の展示の中から、注目してほしいポイントを4つピックアップしてお届けします。
1.野菜のいのち

入口を抜けてフロアに入ると、まず目に飛び込んでくるのがこの展示です。
ここに並ぶのは、78種類の野菜たちの“最後の姿”。これらはすべて、長崎県・雲仙市で農家を営む岩粼政利さんの畑から、一年間の農作業の中で生まれたものです。

大量生産ができるように品種改良された野菜の陰で、数え切れないほどの在来種が姿を消していった現状の中、食文化の多様性を守るために「種をつなぐ」ことを選んだ岩粼さん。ご夫婦たった二人で78種類もの野菜を育て、枯れて種を採るまで作物と向き合っています。
普段なかなか目にすることのない野菜の表情を眺めながら、「これって、もともと何の野菜だったんだろう?」とぜひ想像を巡らせてみてください。
2.一生分のたまご

日本人ひとりが一生で食べる卵の数って、どれくらいだと思いますか?
正解は、約28,000個です。
国際鶏卵委員会(IEC)の発表によると、2022年の日本人1人あたりの鶏卵消費量は年間339個で、中国に次いで世界で第2位となっています。
この展示では、日本人が食べる「一生分のたまご」をシャンデリアのように表現しています。

こうやって見てみると、考えられないくらいたくさんの卵によって、私たちの体が作られているのだと実感しますね。
卵のシャンデリアの下には、28,000個分のたまごを使った「目玉焼き」が設置されていて、その迫力は圧巻。記念写真を撮るのにもぴったりのスポットです!
3.未来を見つめる鮨屋

ここにいるのは、江戸前の鮨文化を代表する「すきやばし次郎」の鮨職人・小野二郎……?
今、自分は鮨屋にたどり着いたのか? と錯覚するような光景ですが、これも「EARTH MART」が届ける展示の一つ、「バーチャル鮨屋」です。
「バーチャル鮨屋」では、画面の中の小野さんがネタを握り、完成した鮨が机の上の寿司下駄に表示されます。
今回、小野さんが握るのは、品種改良技術や養殖技術によって育てられた“未来の魚”。普段は天然の魚しか扱わない「すきやばし次郎」ですが、この「バーチャル鮨屋」で特別に養殖魚を握ることに決めた背景について、小野さんは「漁獲量が減ったり、良質な魚が獲りづらい環境の中で鮨の未来を考えたときに、国や人々が海の資源を守ることや新しい技術にも目を向け、職人もまた努力をしなければなりません」と話します。
今年で100歳を迎える小野さんが板場に立っている姿を見られるのはここだけ。小野さんが握る“未来の鮨”をぜひ実際に体験してみてください。
4.EARTH FOODS 25

パビリオンの終盤に私たちを迎えるのは、「EARTH FOODS 25」と名付けられた展示です。この展示では、日本が育んできた食材、食品、食の知恵・技術の中から25品目を厳選。それぞれの食材に、新たな食べ方の提案が添えられています。

選ばれたのは、「米粉」や「梅干し」、「海苔」や「鰹節」など、日本人にとってはごくごく身近な食材たち。でも、そんな馴染みのある食材にこそ、食の未来を考えるヒントが詰まっているなんて、想像するだけでワクワクしますよね……!
食の過去と未来を見つめ、「食べること」がもっと楽しくなる!

日本の財産とも言える食の文化が集まった「EARTH MART」。
万博の展示と聞くと、最先端のテクノロジーが詰まった近未来的なものをイメージしがちですが、この「EARTH MART」には、未来だけでなく過去や現在の食の姿が並んでいます。
食が歩んできた時間を感じながら、「これからの食」と私たち自身の暮らしについて、ゆっくりと考えてみたくなる……そんな豊かな体験ができる空間です。
ひとつひとつの展示に込められたストーリーを味わいながら見て回れば、「食べること」がもっともっと楽しくなるはず。未来を見つめるヒントは、実はとても身近なところにあるのかもしれません。

