決勝でも下級生で唯一のスタメン。選手権制覇に貢献した青森山田DF小沼蒼珠は“3冠”に意欲「2年生と1年生に、しっかり伝えていきます」【選手権】
第102回高校サッカー選手権で頂点に立ったのは、青森山田。決勝で近江を3−1で下し、2大会ぶり4度目の優勝を果たした。
10番を背負うMF芝田玲、5ゴールを挙げて得点王に輝いたFW米谷壮史、190センチのサイズを武器に高さで圧倒したDF小泉佳絃など、最上級生にタレントがずらりと揃うなか、2年生DF小沼蒼珠の存在感も際立っていた。
優勝がかかる大一番でも浮足立つことなく、いつも通りにプレーできたという。
「監督やスタッフから『想定内を作っておけ』とずっと言われていました。失点も想定内でしたし、観客がたくさんいるのも想定内。だから『やばい』と思ったり、プレッシャーを感じることなくプレーできました」
驚異的な飛距離を誇るロングスローは、大会を中継していた日本テレビで“小沼キャノン”と命名された。高校入学に備えて磨いたものだという。
「山田に入るなら、一つの武器は持っておいたほうが良いと思い、入学が決まってからロングスローを練習しました」
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これまで重ねてきた努力に、揺るぎない自負がある。「夢から逆算して、今できることを後悔が無いようにやり切る」がモットーだ。
「筋トレをしているからこそ、1対1の場面では負けられないし、たくさん走っているからこそ、走力では負けられない。やるべきことをやってきたから、ちゃんと積み上げているから、今があるんだ、という自信に繋がっています。緊張した場面でも、積み上げてきたと思ってプレーしていました。日本一の努力をしてきたらこそ、日本一があると思っています」
その成果を実感する。「サイド際の対人、奪ってからの速攻のスプリント、運動量は全国でも通用すると分かったので、自信になりました」。
上級生に囲まれての選手権制覇に、新たな決意も芽生えたようだ。
「こんな素晴らしい経験をさせてくれた3年生には、感謝しかないです。この経験をしたからこそ、来年、もう1回このピッチに立ちたいという思いは、人一倍強いです。スタンドにいる2年生と1年生に、しっかり伝えていきます」
来季の目標には、インターハイ、プレミアリーグ、選手権の“3冠”を掲げ「変わらず、しっかり積み上げて、誰よりも努力して、また決勝に戻ってきたいです」と言葉に力をこめた。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
