日本産イチゴから再び基準値超え残留農薬検出=2ロット89キロ 台湾(食品薬物管理署ウェブサイトから)

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(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は21日、日本から輸入したイチゴ2ロットから基準値を超える残留農薬が検出され、水際検査で不合格になったと発表した。イチゴ89キロが全て積み戻しまたは廃棄処分される。今年に入り、残留農薬の基準値超えで不合格になった日本産イチゴは16件に上っている。

新たに不合格が公表されたのは、静岡県産64キロと熊本県産25キロ。静岡県産イチゴからは基準値を超える農薬ピフルブミドが、熊本県産イチゴからはクロルフェナピルがそれぞれ検出された。

同署によれば、前年度は日本産イチゴが不合格になる割合が例年より高かったため、今年度については昨年11月から抜き取り検査の割合を20〜50%に引き上げた他、昨年末や今年初頭からは新たな業者が日本から輸入するイチゴに対して全ロット検査を実施。昨年12月下旬には、不合格の原因や改善策などの説明を求める書簡を日本側に出した。日本側からは2月1日に回答があり、台湾の規定を満たすよう業者らに求める方針が伝えられた他、台湾がイチゴへの使用を認めていないクロルフェナピルとフロニカミドの2種類の農薬について、残留基準の設定を今後申請する考えが示されたという。

(沈佩瑤/編集:名切千絵)