京都でプチ贅沢! アラウンド1万円からの、行きつけにしたい寿司店6軒

写真拡大 (全23枚)

関西在住のベテランフードライターが厳選! 2021年以降にオープンした京都の寿司店から、アラウンド1万円で満足できる注目の6店をご紹介!

近年、軽く1人3〜4万円はする超高級寿司店が増えていますよね。しかし一方で、京都にはアラウンド1万円〜のプチ贅沢なお店も続々とオープン。カウンターで大将とのトークも楽しめる、行きつけにしたい京都の注目寿司店を6軒ご紹介。京都旅行での一人寿司デビューにもどうぞ!

1. 腰は低く、コスパは限りなく高く!|鮨・料理 なかた

筆者が知る限り、最も腰の低い寿司職人かもしれません(笑)。店内はコの字形カウンターで高級感のあるしつらえですが、大将・中田和人さんの爽やかな笑顔といったら……!

中田さんは寿司割烹として有名だった木屋町三条の「せき川」で15年経験を積み、2021年7月にこちらを開店。全国の漁師・生産者とのネットワークがあり、時季ごとに最高級の食材を安価で入手することが可能だそう。そのため、月替わりのコース8,800円は料理5品に握り12〜13貫という壮大なボリュームです。例えば10月は、かに茶碗蒸し、金目鯛と栗の餡かけ、サワラ柚庵焼き、握りはクエ、車海老、鯖棒寿司、イシカゲ貝、煮牡蠣、ノドグロ、マグロトロなど、高級食材もふんだんに使用。

特に巻物の「なかた巻き」はたくあんの代わりに瓜の奈良漬とトロを巻いた斬新なトロたく(トロ奈良?)で「これ商品化したら儲かるんちゃう?」となかた巻きビジネスを提案してくる常連さんもいるほどだとか。

私がめっちゃハマったアワビの肝リゾットは、スペシャリテではありませんが、予約時に希望があれば出してくれるとのこと。皆さんもこっそりお願いしてみましょう!

四条烏丸の飲食店ビル「ざ・らくちん 室町横丁」2Fにお店はあります  出典:喘息男さん
北海道のブランド仙鳳趾(せんぽうし)牡蠣は海苔で巻いて、上にカラシを  出典:喘息男さん
肝をソースにした鮑は、シャリを入れてリゾット風に  出典:さいぼうぐさん
近くにある「田中長奈良漬店」の瓜の甘じょっぱさとコリコリ感がたまらない「なかた巻き」  出典:喘息男さん

「おまかせコースは10月までは7,700円だったのですが、物価上昇でどうしても値上げせざるを得なくて……申し訳ないです」と中田さん。いやいや8,800円でもこの内容なら十分お手頃ですって!


<店舗情報>
◆鮨・料理 なかた
住所 : 京都府京都市下京区室町通綾小路下ル白楽天町511-1 ざ らくちん 2F
TEL : 075-366-4580

2. 穴場のホテルで贅沢寿司ランチを|鮨 えび奈

川端五条を東に。「鮨 えび奈」はビジネスホテル「アーバイン京都 清水五条」の1階に2021年10月にオープンした本格江戸前寿司店。ランチは4,500円、ディナーは11,000円のおまかせコースのみ。ご主人は関東出身で、東京や他地域の寿司店で修業を積んだそう。

夜のおまかせコースは、これでもか!というほどの品数で、握りを含む23品ほどが次々と……。手渡しで提供する「マグたく」(刻みマグロとたくあんの海苔巻き)に始まり、ノドグロと酢飯を合わせた超ミニ丼、ホッキ貝の炙りなど、料理と握りをテンポ良く連打。

昼のコースも、肴から握り、巻物、お椀、甘味まで14品ほどが登場。さすが江戸前、どの握りも丁寧な仕事がなされていて、全国から仕入れた旬の魚介のおいしさを生かし切った技に感激します。

ホテル1階に立地。宿泊して訪れるのもいいですね  出典:Cyome cyomeさん
ランチコースの「三食丼」。北海道産のセコガニとウニを贅沢に  出典:ほいちゃん★さん
北海道のホッキを炭火で軽く炙りに  出典:forever friendsさん
名門卸「やま幸」から仕入れた天然本マグロの中トロを漬けで  出典:forever friendsさん

日本酒とのペアリングもすすめてくださるので、あれよあれよという間に盃が進む……(笑)。昼のコースでもかなりの品数なので、お腹に余裕を持って訪れてください!


<店舗情報>
◆鮨 えび奈
住所 : 京都府京都市東山区五条通大橋東入東橋詰町13 アーバンイン京都清水五条 1F
TEL : 075-551-1818

3. 肉も魚も食べたいです|先斗町 鮨いし屋

先斗町には一見さんお断り店もいまだに多く、初訪問店だと「なんぼ取られんねん」とビビってしまうものですよね。しかしその先斗町で、24番の細い路地奥に佇む「先斗町 鮨いし屋」は、なんともうれしい明朗会計。

コースは8,800円と14,300円で、寿司以外に肉料理などのアラカルトメニューも充実しています。しかも、テレビでも有名になった伝説のマグロ仲買人、藤田浩毅さんの「フジタ水産」からマグロを仕入れている京都唯一の寿司店なんです。

8,800円のコースは、先付、握り、お造り、焼き物、揚げ物、赤出汁、デザートと15品ほど。その上のコースはネタがより豪華になります。一品料理は「とり貝とトマトの土佐酢ジュレがけ」990円、「丹波産京の肉炭焼き」2,970円など和洋さまざま。なぜに肉も?と聞いてみれば、実はこのお店、出町柳や祇園にある焼肉店「石屋」の新業態だそう。なるほど肉料理が旨いわけです。

もちろん握りも正統派の江戸前で、硬めに炊いたシャリにキリッとした米酢。ネタも厚切りなので、女性はシャリコマでお願いするのが得策かもしれません。私はコマじゃなくてもいけますが(笑)。

暖簾はなんと、片岡愛之助さんから贈られたもの  写真:お店から
寿司に合う日本酒も揃えています  写真:お店から
「フジタ水産」のマグロを扱っているのは京都ではここだけだそう  写真:お店から
「丹波産京の肉炭焼き」は、中はレアに、外側は香ばしく  出典:caram22さん

寿司も肉も食べたい!という人にはオススメ。先斗町の路地奥という秘密めいたロケーションもちょっとおしゃれです。知っていると自慢できそうな一軒ですね。


<店舗情報>
◆先斗町 鮨いし屋
住所 : 京都府京都市中京区鍋屋町210 先斗町24番路地奥
TEL : 050-5589-6125

4. 西郷隆盛似の大将がユニーク|江戸前寿司処 京都 宙

こちらも京都では珍しい本格江戸前寿司。店内は小川が流れるラグジュアリー空間で、清流の音を聞きながら寿司を堪能することができます。

大将は、日本在住唯一のフードマスターで元日本大使館・領事館料理長の菱江隆シェフに師事した凄腕料理人。約30年もの経験を活かし、握りメインの10,000円コース、お造りや焼き魚なども付いた16,500円コース、さらに食材がランクアップしたハイクラスなコースで技を発揮します。

シャリは地元京都産の酢と米、ネタは大将が自ら市場で目利きし、全国から旬のネタを厳選。握りはもちろんですが、先付けやアテにも手間ひま惜しまず、特に自家製のカラスミやイクラが絶品です。それよりも何よりも、大将が西郷隆盛に似ていて「西郷どん」と呼ばれているのが面白い! その豪快な見た目通り、ネタのエビもトロも大ぶりで、予想を裏切らないのがうれしいところです(笑)。

シュッとしたスタイリッシュなカウンター  写真:お店から
コースの握り。通常は1貫ずつ提供されます  写真:お店から
秋限定、鮭の親子焼き。贅沢な親子の共演ですね!  出典:b64ddeさん

ここは大将が面白く、その人柄に惹かれて通う常連もいるとか。インスタグラムでもその日の仕入れや季節メニューをアップしていて、動画も配信しています。西郷どん大将のキャラがよく分かるので、インスタをぜひチェックしてから訪れてほしいです!


<店舗情報>
◆江戸前寿司処 京都 宙
住所 : 京都府京都市中京区橘町612 バインオーク 1F 南号室
TEL : 050-5589-7660

5. いつになったら寿司が…|先斗町寿司よし乃

先斗町三条の雑居ビル2階から、先斗町歌舞練場近くに移転。と言っても値段を跳ね上げたりコスパを落としたりせず、以前のままのカジュアルさと使い勝手の良さは健在。この界隈でアラカルトOKなカウンター寿司はなかなか珍しいですよね。

寿司会席11,000円は、寿司10貫の前に先付、お造り、焼き物、酢の物・焼き魚・から揚げなどが出て「いつになったら寿司が出てくるのか」と聞きたくなるほど圧巻のボリューム。また、握り1貫がちまっとしておらず大ぶりで、寿司を食べた!という満足感が得られるのが好きです。

予約推奨ですが、運が良ければ飛び込みで入れることもあり、一人でサクッと寿司とアテで一杯……なんて使い方も。お造りの種類の多さや、酢の物から揚げ物まで単品メニューの守備範囲の広さも魅力の一つです。

1人でも大歓迎!だそうです  写真:お店から
カリフォルニアロールなど変わり寿司も  写真:お店から
脂が上品な信州サーモンは必食  写真:お店から

握りは1貫300円〜、アテも厚焼き卵600円など手頃価格から。先斗町でこのカジュアルさはなかなか貴重。一人寿司デビューにぴったりのお店だと思います!


<店舗情報>
◆先斗町寿司よし乃
住所 : 京都府京都市中京区石屋町122-5
TEL : 050-5571-5875

6. この店のために宮津へ行くべし|西入る

京都府北部。日本海に面した宮津には、実に良い寿司屋があるのです。もちろん海の町だからという理由もありますが、「飯尾醸造」という酢の老舗醸造があることから酢を使う文化が根付いているのではと(筆者の推測)。

その中でも、一風変わっているのがこの「西入る」。なんと大将はポルトガル人! リスボンで日本食店を成功させていたにもかかわらず「本当の和食を学びたい」と来日。東京で江戸前寿司、割烹、京料理を学んだのち、京都の有名日本料理店「耵」に。そして2022年に宮津の魅力に惚れ込み、飯尾醸造の蔵を改装した店舗で「西入る」をオープンさせました。

どんなに変わったお寿司を握るのかと思いきや、繊細な仕事、端麗な握り。夜16,500円のコースのみですが、最初の先付けからお椀、炊き物、焼き物まで、しっかり丁寧にとった出汁の味が生きています。

奥様との見事なコンビネーションで、最初から最後まで居心地良く料理と空間を満喫することができる、この一軒を目指して旅したい寿司店です。

蔵を改装した風情満点な建物  出典:rtake57さん
メンコ鯛  出典:rtake57さん
スペシャリテの鯖寿司。海苔で包んで手渡ししてくれます  出典:rtake57さん
デザートはポルトガルのカステラ。ポルトガルのタイルにのせて  出典:rtake57さん

<店舗情報>
◆西入る
住所 : 京都府宮津市新浜1968
TEL : 080-8370-4537

教えてくれた人

猫田しげる

グルメ誌、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。現在はウェブライターとして関西を中心に活動。おいしい店はもちろん、それ以上に「クセの強い店」を愛してしまう。表向きは普通に会社勤めしているサラリーマン。あまり更新できていないブログ「クセの強い店が好きだ!」もよろしくお願いします。

※価格はすべて税込。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:猫田しげる

The post 京都でプチ贅沢! アラウンド1万円からの、行きつけにしたい寿司店6軒 first appeared on 食べログマガジン.