「祈りの折り鶴」の折り方を披露する野老朝雄さん

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(台北中央社)東京五輪のエンブレムの作者で美術家の野老朝雄さんの展覧会「野老朝雄"連結"展 ASAO TOKOLO[CONNECT]」が19日、台北市の誠品信義店で始まった。台湾での展覧会開催は初めて。この日開かれたメディア向けイベントに出席した野老さんは、「つながる」をテーマにした同展覧会を通じて、友好関係にある台湾と日本の結び付きにおいて「少しでもお役に立てれば」と話した。

今回の展覧会では、野老さんオリジナルの折り方で作った「野老折鶴」を台湾の人々に折ってもらい、それを集めて一つのインスタレーション作品とした。台湾で作品を一から作ったことは「本当に意味深い」と話す。「折る」と「祈る」の2つの言葉が似ていることにも触れ、「折りながら祈る、祈りながら折る」ということを台湾の人とできたことは「光栄」だと語った。

これまでにも台湾の大学などの招きを受けて訪台し、講演やデザインコンクールの審査員などを務めたことがある野老さん。台湾に対しては以前から「特別な感謝の思いがあった」と話す。日本でも折り紙のワークショップなどは開いてきたが、大規模な展覧会は今回が初めてだという。5月に開催が決まって以降、「本当にできるのか」と心配していたと告白し、「本当にできて感動した」と喜んだ。

野老さんは記者会見のあいさつで、今後も台湾で展覧会を開催したい考えを示した上で、「ロゴも考えてしまった」と明かし、会場の笑いを誘った。

会場では、台湾の著名人が作った折り鶴や東日本大震災発生時に宮城県東松島市に寄せられた折り鶴で作られた作品「千分の一羽鶴 東松島 2020」のほか、300点近い紋様作品や東京五輪開会式のドローンショーで浮かび上がった市松模様の球体模型なども展示されている。

展覧会は来月14日まで。23日にはグラフィックデザイナーのアーロン・ニエ(聶永真)さんとの対談イベント、24日には折り鶴のワークショップが予定されている。

(名切千絵)