任天堂はNintendo Switch向けの有料オンラインサービスである「Nintendo Switch Online+追加パック」で、一部のNINTENDO64タイトルをプレイできるようにしています。この中で提供されているNINTENDO64タイトルにはバグが存在しているということで、一部のユーザーから批判の声が上がっていたのですが、任天堂はこのバグを密かに修正したことが明らかになりました。

Switch’s latest N64 update suggests Nintendo could be improving emulation | VGC

https://www.videogameschronicle.com/news/switchs-latest-n64-update-suggests-nintendo-could-be-improving-emulation/

2021年10月にリリースされたNintendo Switch Online+追加パックは、エミュレーターを使ってNintendo SwitchでNINTENDO64やメガドライブのタイトルをプレイできるようにするというサービス。しかし、このエミュレーターにはグラフィックに問題があったり、ボタン配置を変更できなかったり、音声に遅延があったりしたため、多くユーザーから不満の声が上がっていました。

そんな問題のひとつが、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の「水の神殿」でダークリンクと戦う部屋の中の霧のエフェクトを正常に表示できないというもの。NINTENDO64版(1枚目)やWiiのバーチャルコンソール版(2枚目)の「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の場合、部屋の中の霧が正常に表示されていますが、Nintendo Switch版(3枚目)では霧のグラフィックが正しく処理できておらず、水面がおかしな見た目で表現されていることがわかります。



しかし、この霧のグラフィックがNintendo Switch Online+追加パックに「バンジョーとカズーイの大冒険」が追加された1月21日のタイミングで修正されました。



データマイナーのLuigi Blood氏は、「ゲームのROMデータそのものに修正が施されたわけではなく、エミュレーターを修正することで問題が解決したようです」と語っています。



ただし、Nintendo Switch Online+追加パックには多くの問題が残っており、少なくともヨッシーストーリー、マリオストーリー、ドクターマリオの3つにグラフィックの問題が残っているとVGCは記しました。また、別のTwitterユーザーは「マリオストーリーでゲームオーバーになるとゲームがクラッシュしてしまう問題は修正されていない」と記し、実際に残ったまま放置されている問題を指摘しています。



なお、別のデーターマイナーであるMondo Mega氏によると、Nintendo Switch Online+追加パックでは少なくとも38のNINTENDO64タイトルが登場する予定であり、記事作成時点では配信されていない「マリオパーティ」「ウエーブレース64」「大乱闘スマッシュブラザーズ」といったタイトルが登場予定であるとツイートしています。