なぜ久保建英はたった1試合でトップ下から右サイドに回ったのか? 面白いほど的中した指揮官の狙い「クボは1対1で…」

2試合連続の先発出場を果たした久保は、4‐2‐3‐1の右サイドハーフで86分までプレー。得意のドリブルや適格なパスワークに加え、3本の惜しいシュートを放ち、素晴らしいパフォーマンスを見せた。対峙した敵の左SBディダク・ビラを完全に手玉に取っていた印象だ。
では、なぜ久保はエスパニョール戦でトップ下ではなく右サイドだったのか?
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指揮官は、アラベス戦では、右からジョルディ・ムボウラ、久保、ダニ・ロドリゲスという並びだった2列目の3人を、右から久保、ダニ・ロドリゲス、ムボウラに入れ替えた。その意図を試合後の会見で明かしている。
マジョルカの地元紙『Diario de Mallorca』によれば、この配置変更を思いついたのは、エスパニョールの左SBのレギュラーであるアドリア・ペドロサが故障中だったからだという。
「ディダクはペドロサより軽こいとろがあるので、クボをサイドに入れた。なぜなら、1対1で決定的な仕事ができるからだ」
指揮官の思惑通り、久保はディダクを翻弄。さらに、代わりにトップ下に入った14番についても、「中央のダニは何度も敵陣を破って、マークを引き付けた。答は完璧だった」と語り、策が的中したことを誇っている。
突破力を見込まれて右サイドで起用され、見事に期待に応えた久保。早くも攻撃の中心になりつつある。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部