Google I/O 2021: Android 12ベータ配信開始。新デザイン・セキュリティ・プライバシー機能を紹介
Google が Pixel および10社のスマートフォン向けに Android 12ベータの配信を開始しました。
開発者カンファレンス Google I/O 2021では、今後のリリースで導入予定の機能も含め、Android 12 の新要素や技術を紹介しています。

Google I/O 2021のキーノートで紹介されたAndroid 12の主な特徴は、
OS全体のカラーパレットを含む、ユーザーにあわせたパーソナライズ
プライバシー・セキュリティ前提の設計、新機能
Chromebook や Auto、Android TVほかとの連携

パーソナライゼーションの例として挙げたのは、システム全体のカラーパレットを好みにあわせてカスタマイズできること。
カラー抽出により、ユーザーが壁紙を選ぶと画像内から基調となる色、補完する色、バランスの良い組み合わせなどを自動的に選び、ウィジェットや通知といった全体のユーザーインターフェースに適用します。

ユーザーインターフェース全体は、2014年のマテリアルデザイン導入以来最大の変化という「Material You」なる新しいデザイン原則にそったデザイン。
機能性や視認性を維持しつつ、より人に近くパーソナルに、表現力豊かに、感情を喚起するデザインとされており、具体的には色科学を駆使したカラーパレットのカスタマイズ、流れるように形状やサイズを変えて画面に適応するアニメーション、強化されたアクセシビリティなどが特徴とされています。

通知をクリアして画面が空くと、上部の時計が中央に大きく移動。

操作に応じてサイズや形状、情報量が変化するウィジェット。
プライバシー・セキュリティ機能を強化
アップルは iPhone の iOS 14.5でプライバシー機能の拡充を大きな柱としていましたが、Android 12 もプライバシー・セキュリティをさらに強化します。

まずカメラやマイクといったプライバシーにかかわる機能については、アプリから利用中であることを示すシステムワイドのインジケータを表示。
カメラやマイクへのアクセスは、スワイプですぐ開けるクイック設定からシステム全体でオン・オフをすぐに切り替えられます。
個別のアプリでミュートボタンを探したり、設定アプリでパーミッション自体を変更することなく、端末全体に適用されるミュートやカメラオフのマスタースイッチのようなもの。

プライバシーについては、どのアプリがどの情報をいつ要求したか分かりやすく一覧でき、設定を変更できるプライバシーダッシュボードを追加。
今日の何時何分、どのアプリが位置情報にアクセスしたか、履歴を遡って把握できます。

アプリへのアクセス許可は、おおまかな位置情報のみか詳細かを選択可能。iOSと同様です。
こうしたユーザーからの把握しやすさ、管理のしやすさに加えて、Android 12 では「Private Compute Core」などOS設計のレベルでもプライバシー・セキュリティを強化しています。
プライベートコンピュートコアは、マイク音声やカメラ画像を使った音声・画像認識など、プライバシーにかかわる可能性がある処理をネットワークや他アプリから遮断して、ローカルでセキュアに実行するための仕組み。
音声出力をテキスト起こしする Live Caption や、周囲で流れている曲を特定する Now Playing、メール本文の内容から適切な回答の選択肢を示すスマートリプライといった機能で利用します。
「原理的にセキュア」が本当か、穴がないかセキュリティコミュニティが検証できるよう、コードはフルにオープンソースとして公開されます。
本日より11社の端末に提供

Android 12 Beta 1は本日より提供開始。Googleの Pixel だけでなく、AsusやOppo、Sharp、OnePlus、realme、Xiaomi、ZTE、TCL、Vivo、Tecnoといったサードパーティーの一部端末でもテストできます。
Android 12 Beta devices | Android 12 デベロッパー プレビュー | Android Developers
